前の関連記事:linuxBean(16)linuxBeanからWindowsの共有ファイルをみる
Windowsの共有フォルダにアクセスするときWindowsのユーザー名とパスワードを「期限なしで記憶する」を選択すると、これらが「デフォルトのキーリング」に保存されてしまい、毎回キーリングのパスワードが要求されるようになってしまいました。それを解除します。
Windowsのユーザー名とパスワードを「期限なしで記憶する」
Windowsの共有フォルダにアクセスするたびに毎回Windowsのアカウント名とパスワードを入力するのは面倒なのでこれらを「期限なしで記憶する」にします。
このダイアログで「期限なしで記憶する」を選択します。
すると'デフォルト'のキーリングのパスワード指定が要求されました。
(このダイアログが出現しないときはloginのキーリングに保存されています。)
ここでパスワードを入力して「OK」すると'デフォルト'のキーリングにWindowsのアカウント名とパスワードが保存されてしまいました。
このときはキーリングが何なのかよくわからず'デフォルト'のキーリングに保存してしまいましたが、'デフォルト'のキーリングに保存してしまうとキーリングにアクセスするたびにキーリングのパスワード入力が要求されるので面倒です。
キーリングのロックを自動的に解除したい
デフォルトのキーリングに保存されると、共有フォルダをブックマークにしても最初のアクセスのときはキーリングのパスワード入力画面がでてきます。
「ログイン中はいつでもこのキーリングのロックを自動的に解除」を選択したいのですがこのダイアログでは選択できません。
キーリングには「デフォルト」と「ログイン」の2つがあって、ログイン時に自動的にキーリングを解除するためには「ログイン」キーリングを使わないといけないことがわかりました。
linuxBeanのキーリング|ろっひーでlinxBeanでの「ログイン」キーリングの設定方法が解説されていました。
seahorseでキーリングを編集する
まずキーリングを管理するGUIプログラムをインストールします。
linuxbeanのメニュー→設定→Synapticeパッケージマネージャ。
編集→検索、seahorseで検索します。
seahorseのSのカラムをクリックして「インストールを指定」を選択。
「適用」ボタンをクリックするとダウンロードとインストールが始まります。
linuxBean→設定→パスワードと鍵、でseahorseが起動できます。
この記事を書くときには症状の再現ができなくなっていたので、上図の「パスワード:デフォルト」は手動で作成したものです。
「デフォルトのキーリング」に保存されていたときは、この「パスワード:デフォルト」だけしかなく、「パスワード:login」はありませんでした。
ここでは新しい「loginのキーリング」がまだないとして、新規作成する方法を紹介します。
パスワードと鍵のメニューから、ファイル→新規。
「新しいキーリングの名前」を「login」にして追加します。
これでloginのキーリングが作成されます。
新しく作ったloginのキーリングを右クリックしてデフォルトにします。
あとはデフォルトのキーリングを右クリックして、Deleteして、もう一度Windowsのユーザー名とパスワードを「期限なしで記憶する」、とキーリングのパスワードは要求されず、ちゃんとloginのキーリングにこれらのパスワードが保存されていました。
loginのキーリングは勝手に生成されるようだ
デフォルトのキーリングのパスワード入力ダイアログが表示されなかったPCで、seahorseでキーリングを確認してみるとちゃんとloginのキーリングに保存されていました。
また一旦作成したloginのキーリングを右クリックして「Delete」して削除しても、ログアウトしてログインし直すと、またloginのキーリングが生成されています。
ただし中に入っていたパスワードは削除されています。
またパスワードが保存されているloginのキーリングをDeleteしたときは、「パスワードと鍵」を再起動しないと表示が反映されませんでした。
最初に設定したPCではデフォルトのキーリングに保存されてしまいましたが、VirtualBoxにインストールしたlinuxBeanでは最初からloginのキーリングに保存されました。
キーリングに保存されたパスワードを確認する
キーリングに保存されたパスワードは「パスワードと鍵」でみることができます。
キーリングの中のパスワードを右クリック→プロパティ。
「パスワードの内容を表示する」をチェックすると、パスワードが読めるようになります。
参考にしたサイト
linuxBeanのキーリング|ろっひー
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