前の関連記事:linuxBean(15)VirtualBoxのホストOSとクリップボードを共有する
linuxBeanからWindowsの共有フォルダをみるには「ファイル共有セット」のインストールも不要でした。ファイルマネージャからアクセスするだけでとても簡単です。しかし接続するまでの時間がかかって仕方ありませんので、linuxBean(18)WindowsからlinuxBeanの共有フォルダをみるの方がよいです。
Windows共有フォルダにlinuxBeanからアクセスする
linuxBeanのメニュー→アクセサリ→ファイルマネージャ。
アドレスバーに「smb:」と入力してEnterキーを押します。
「smb:///」と表示されたらしばらく待ちます。
うまくいけばWindowsのワークグループが表示されるはずです。
共有フォルダがあるWindowsが属しているワークグループをダブルクリックするとWindowsのコンピュータ名が表示されます。
Windowsのコンピューター名をダブルクリックしてかなり待つとWindowsのパスワード入力が促すダイアログがでてきます。
アクセスしたいWindowsでのユーザー名、ドメイン、パスワードを正しく入力して「接続」します。
一時的なアクセスであれば「ログアウトするまでパスワードを記憶する」の選択でよいでしょう。
頻繁にアクセスするのなら「期限なしで記憶する」を選択するとキーリングにパスワードが保存されて、次回からパスワード入力ダイアログが現れなくなります。(linuxBean(17)seahorseでキーリングを編集する参照。)
途中でいろいろエラーがでてくるかもしれませんが「OK」をクリックしてひたすら待ちます。
ログインに成功したらWindowsで設定した共有フォルダ一覧が表示されるはずです。
これで共有フォルダのなかのファイルにアクセスできるようになります。
共有フォルダをブックマークにする
Windowsの共有フォルダをファイルマネージャのブックマークに登録すれば、一発で共有フォルダにアクセスできるようになります。
Windowsの共有フォルダをファイルマネージャで開いた状態でファイルマネージャのメニューから、ブックマーク→ブックマークに追加、とします。
共有フォルダの中にたどり着くまでに時間がかかる
設定方法は簡単なのですが、欠点としては共有フォルダにたどり着くまでに時間がかかることが挙げられます。
「smb:」と入力してからワークグループが表示されるまで、
ワークグループをダブルクリックしてコンピュータ名が表示されるまで、
コンピュータ名のなかの共有フォルダが表示されるまで、
共有フォルダの中身が表示されるまで、
各段階でいちいち待たされます。
共有フォルダをブックマークするとダイレクトに共有フォルダにたどり着けるのでちょっと改善されます。
共有フォルダ内に入ってしまうとその後の移動はストレスなくできます。
VirtualBoxのゲストOSのlinuxBeanからアクセスしているのから遅いのかと思いましたが、そういうわけではありませんでした。
無線LANよりも有線LANでつないだほうがちょっと応答がよくなりました。
Windows同士の接続でも最初の接続は結構時間がかかるときが多いのでWindowsのファイル共有の仕組みの問題でしょう。
linuxBeanのSambaサーバーにもアクセスできる(つまりlinuxBean同士の接続)と思うのですが私の環境ではうまくログインできませんでした。
linuxBeanのSambaサーバーにもアクセスできる(つまりlinuxBean同士の接続)と思うのですが私の環境ではうまくログインできませんでした。
エラーメッセージがたくさんでてくる
エラーメッセージは上記の反応の遅さに起因するものだと思います。
「サーバーから共有リストを取得できませんでした」
「指定した場所はマウントされていません」
「DBus error org.freedesktop.DBus.InvalidArgs:Mountpoint Already registered」
これもDBusエラー。
いずれにしても「OK」をクリックして待っていればつながりました。
Windowsで使えない文字がファイル名にあるファイルはWindowsの共有フォルダに移動できない
当然のことなのですけど、エラーがあるとしか言ってくれないのでファイル名の文字が問題とわからないと戸惑います。
これはファイル名にWindowsでは使えない「:」が入っているためにでてきたエラーです。
ファイル名を変更すると移動できます。
「簡易ファイルの共有を使用する(推奨)」はチェックしない方がよい
これはWindowsXP Professionalだけの問題と思われます。
エクスプラーラー→ツール→フォルダオプション→表示タブ。
(おそらく)WindowsXP Professionalにだけ「簡易ファイルの共有を使用する(推奨)」という項目があります。
これチェックをつけると共有フォルダはネットにつながっているどのパソコンからからもアクセスフリーになります。
Windowsの共有フォルダにアクセスするのにアカウント名もパスワードも不要になります。
Windowsのフォルダ共有はルーターの外にはでれないので、自宅内でこの設定になっていてもそう問題にならないとは思いますが、職場でこれをしていると社内中にフォルダをさらすことになります。
よりによってProfessional版だけにこの機能をつけてしかもわざわざ「推奨」している意図はなんでしょう、、、
この項目にチェックがついていると次のAdministrative sharesへのアクセスが変わります。
Administrative shares、共有フォルダをもつWindows機のすべてのファイルにアクセス可能
今回アクセスしたWindowsで共有設定しているフォルダは「共有フォルダ」だけなのですが、WindowsのAdministrator権限のアカウントで接続すると、C$やADMIN$といったフォルダが表示されます。
これらはそれぞれC:\とC:\Windowsを指し、Administrative sharesといって指定した共有フォルダ以外にアクセスできるようになっているそうです。(windows - How to access C$ share in a network? - Super User)
C$のフォルダをみると共有フォルダだけでなく、Windows内のすべてのファイルにアクセスできることがわかるでしょう。
ところがWindodwXP ProfessionalにlinxBeanからアクセスした場合はこのAdministrative sharesのフォルダの中がみれないことがあります。
さすがWindodwXP Professionalはセキュリティがしっかりしている、と思ったら大間違いでした。
上記の「簡易ファイルの共有を使用する(推奨)」にチェックが入っていると、GuestアカウントとしてWindowsに接続していることになるのでAdministrative sharesの中がみれないだけです。
「簡易ファイルの共有を使用する(推奨)」のチェックをはずしてAdministrator権限でログインするとC$の中身がみれます。
参考にしたサイト
windows - How to access C$ share in a network? - Super User
Windowsからでも\\コンピューター名\C$などと手動で打ち込めばアクセスできます。
How to enable $Admin Shares in Windows 7
Windows7 Home PremiumでもAdministrative sharesが有効になっていました。
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