(2017.2.19追記。結局動画編集はlinuxBean14.04でOpenShot1.4.3を使うことにしました。OpenShotの方が圧倒的に操作が簡単です。linuxBean14.04(144)OpenShot1.4.3で動画にタイトルを挿入する参照。)
前の関連記事:Lubuntu16.04(3)使い慣れたlinuxBean14.04の見た目に近づける
インストールするCinelerraのバージョンを選択する
Cinelerraの開発元はHomeですが、そこには14.04の64bitバイナリのダウンロードリンクしかありません。
Cinelerra-CV
PPAを見つけたと思ったのですが、これはCinelerra-CVであって、Cinelerraとは関係ないというようなことが書いてあります。
調べてみるとCinelerra-CVはGet Cinelerra :: Cinelerra-CVにあるCV、GG、HVの3つのバージョンの1つでした。
HVがオリジナルバージョンの扱いになっています。
よくみたらHomeの右上にもHVというロゴがありますね。
それぞれのバージョン番号はCV 2.3、GG 5.1、HV6.0になっていてバラバラです。
GGが一番機能が多いのですが不安定版で、CVはGGより機能は少ないがHVより機能が多くて最も安定しているようです。
サポートしているコーデックだけに着目すると、以下のようになります。
HV: Quicktime H264 NTSC Video, Video FLASH, WMV, WAV, MPEG, MP3, MP4 H264, PNG, JPEG
CV: HVのものに加えて、AVI, FLAC, OGGを追加し、WMVを削除したもの
GG: CVのものに加えて、Quicktime DV/H264/H264 1080P Video, pro, m2ts, dvd, qt, f4v, flv, mkv, webm, xvid, bmp, pam, pbm, pcx, pgm, pgmyuv, ppm, sgi, tiff, Video FLASH, GIF,Real Media, MXF
私が扱いそうな形式はWMV, WAV, MPEG, MP3, MP4 H264, PNG, JPEG, m2ts, dvd, flvぐらいです。
WMV, m2ts, dvd, flvが足りませんがとりあえずCVをインストールすることにしました。
64bit版しかないのでインストールするOSはLubuntu16.04 64bitです。
Cinelerra-CVのインストール
sudo add-apt-repository ppa:cinelerra-ppa/ppa
sudo apt-get update
Synapticパッケージマネージャからリポジトリを追加すると公開鍵がないといわれて、launchpad-getkeysを使わないといけなくなるので、Terminalでリポジトリの追加をやってしまいました。
Synapticパッケージマネージャを起動したら、再読み込みボタンをクリックしてリポジトリの内容を反映させます。
cinelerraで検索するといくつかパッケージがでてきました。
cinelerra-cvをインストール指定にするとlibguicast1-cv, libmpeg3cine-cv, libqicktimecine-cvがインストール指定になりました。
インストールが完了すると、メニューのサウンドとビデオの中にCinelerra-CVのランチャが登録されていました。
Cinelerra-CVが起動しました。
4つもウィンドウが開いています。
主な操作は左下のProgram Cinelerra-CVウィンドウのメニューから行うことになります。
Cinelerraの使い方の参考ビデオ
Documentation :: Cinelerra-CV
ここにたくさんの参考サイトのリストがありますが、日本語のものはありません。
Video Editing in Linux - Cinelerra Part #1 - YouTube
プロジェクトの作成から、トラックの編集。
Video Editing in Linux - Cinelerra Part #2 effects - YouTube
エフェクト。
Video Editing in Linux - Cinelerra Part #3 Title Layers - YouTube
タイトルの挿入方法。 Gimpでタイトルを作成しています。
Video Editing in Linux - Cinelerra Part #4 - YouTube
静止画の挿入、動画の切り貼りなど。
ひと通りこれらのビデオをみてだいたいの使い方がわかりました。
上にあるトラックのものが採用されるようです。
タイトルは背景が透明なPNG画像を挿入することでできます。
編集した後の出力の解説はこのビデオにはありませんでした。
Linux用ツールを使ってデジタルビデオ編集のエキスパートになろう | OSDN Magazine
編集についてはこの記事が参考になりそうですが、出力部分の解説がちょっと不足しています。
編集した動画の出力方法
Program Cinelerra-CVウィンドウのメニューのFile→Renderで、編集後の動画の出力を行います。
出力形式によって、映像だけ、音声だけ、に限定されるものがあります。
Cinelerra: Cinelerra Video Editing tool quick start summary
これのRenderingの項目には、avi形式は音声と映像がずれるから使うな、と書いてあります。
aviに代わってQuicktime for Linuxの使用を勧めています。
この記事ではエンコーダはffmpegではなく、mencoderを使っています。
以下の他の記事で使っているエンコーダはffmpegです。
Rendering
各出力形式についてのやり方が書いてあります。
How to create a Master fileの項目をみると、Quicktime for Linuxが推奨されています。
マスターファイルの形式としては2種類の提示があり、High qualityとしては 音声はMPEG-4 audio、Bitrate: 320 000、Quantization quality: 100、映像はCompression: Motion JPEG Aとあるのに対して、Maximum qualityとして音声はCompression: Twos complement、Bits per channel: 16 Bit linear、 Ditherはチェックしない、映像はCompression: YUV 4:2:0 Planarとあります。
DVDビデオへ出力するための動画形式
DVDビデオへの出力は先の参考サイトと同様に、音声とビデオを別々に出力してあとでCUIで合成する方法が紹介されています。
私はDVDビデオへ出力するつもりなので他のサイトも調べてみましたが、Crazed Mule Productions: Beginner's Guide to Exporting Video from Cinelerraも、Cinelerra CV Manual: 20. Rendering filesもいずれも音声と映像をあとで合成する方法しか解説されていませんでした。
DVD with Cinelerra and DVDStyler | Raymond.cc Forum
これは音声とビデオを別々に出力するところまでは、他のサイトと一緒ですが、合成についてはDVDStylerでやる方法が紹介されています。
DVDStylerで、ビデオファイルの上に音声ファイルをドロップすると音声が上書きされるようなので、この方法の方がまだ楽かもしれません。
【HDV】HDVとDVとDVDの違い
この比較をみて、そこまで画質を求めるわけではなければRaw DVを使うのが楽と思いました。
Raw DVなら音声もビデオも一つのファイルに出力でき、オプションも考えなくてよいですし。
参考にしたサイト
Home
HVバージョンの開発元。
cinelerra : “Cinelerra-CV” team
CVバージョンのPPA。
Get Cinelerra :: Cinelerra-CV
CV,GG,HV各バージョンの比較。
Documentation :: Cinelerra-CV
解説サイトのリンク集。
Video Editing in Linux - Cinelerra Part #1 - YouTube
参考にしたチュートリアルビデオ。#4まででレンダリング以外のだいたいまでわかりました。
Linux用ツールを使ってデジタルビデオ編集のエキスパートになろう | OSDN Magazine
編集の詳しい解説の日本語訳。これもレンダリングの解説は簡素です。
Cinelerra: Cinelerra Video Editing tool quick start summary
aviにレンダリングするのは推奨しないと書いてあります。mencoderを使用。
Rendering
レンダリングの解説。マスターファイルの推奨形式も書いてあります。ffmpegを使用。
Crazed Mule Productions: Beginner's Guide to Exporting Video from Cinelerra
レンダリングの解説。ダイアログのキャプチャー付き。ffmpegを使用。
Cinelerra CV Manual: 20. Rendering files
レンダリングの解説。DVDのためのレンダリングにはmjpegtoolsのインストールが必要。
DVD with Cinelerra and DVDStyler | Raymond.cc Forum
Cinelerraから出力したビデオと音声をDVDStylerで合成しています。
【HDV】HDVとDVとDVDの違い
DVの映像を15枚まとめて圧縮するとDVDとなる感じ、でしょうか。
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