前の関連記事:linuxBean14.04(146)iPod touchの縦動画を縦のままDVDStylerで簡単にDVDに焼く
素材ファイル、使用するソフト、再生機器
素材の動画ファイルはiPod touch 6のカメラアプリで撮影したmovファイル、デジカメのSony DSC-HX5Vのm2tsファイルをPlayMemories Homeでmp4ファイルに変換したものを用いました。
素材の音声ファイルはiPod touchのボイスメモアプリで録音したm4aファイル、その他の機器で録音したmp3ファイルです。
音声ファイルは動画に変換してDVDビデオにします。
linuxBeanにインストールしたソフトはlinuxBean14.04(144)OpenShot1.4.3で動画にタイトルを挿入するのOpenShot 1.4.3、linuxBean14.04(145)DVDStylerでDVDビデオを作成するのDVDStyler 3.0.3 です。
DVD-Rメディアに出力する前のプレビューとしてまずDVDStylerでisoファイルに出力しました。
isoファイルの動作確認はlinuxBean14.04(145)DVDStylerでDVDビデオを作成するのgCDEmuとgxineを使いました。
DVDビデオディスクの動作確認に使ったDVDプレーヤーはiPod touchで撮影した縦動画を縦のままDVDビデオにするに書いたブルーレイレコーダー Panasonic DIGA DMR-BRT220です。
音声ファイルをOpenShotでmpgファイルに変換する
DVDStylerのスライドショーで代用できるかと思いましたが、音声の長さが1秒単位でしか調整ができず、1秒以下の端数で終わっている音声の場合は、リピートされてまた先頭部分が再生されてしまうので使えませんでした。
しかもスライドショーでは字幕は使えません。
ということでOpenShotでまず音声ファイルを動画にします。
豆ボタン→サウンドとビデオ→OpenShot Video Editor。
ファイル→新しいプロジェクト。
プロファイルは16:9のDV/DVD Widescreen NTSCを選択しました。
プロジェクトフォルダにプロジェクト名.ospファイルが作られて、同じフォルダに作られたthumbnailフォルダにタイトルファイルなどが保存されますので、プロジェクト名と同名のフォルダを作成して指定した方がよいです。
音声ファイルを動画にするには何らかの画像ファイルが必要なのでタイトルを作成します。
タイトル→新しいタイトル。
Gold1を選択して「新しいタイトルを作成」をクリック。
タイトルファイル名はなんでもよいのでデフォルトの「新しいタイトル」のままOK。
タイトル文字列を「音声のみ」にして適用。
適用をクリック。
新規タイトル.svgファイルをトラック2にドラッグします。
次に動画に変換したい音声ファイルをプロジェクトファイルタブにドラッグして追加します。
そしてそこからトラック1にドラッグします。
トラック1の音声ファイルを右クリック→プロパティ、長さタブをクリックして音声ファイルの長さを確認します。
音声ファイルの長さは24.42秒です。
一般タブで「映像を有効にする」のチェックをはずします(これは不必要な操作かもしれません)。
今度はトラック2の新規タイトル.svgを右クリック→プロパティ。
長さタブの終了を先ほど確認した音声ファイルの長さと同じ24.42秒にします(この設定はタイトルが途中で消えていいのなら不要です)。
一般タブから「音声を有効にする」のチェックを外しておきます。
トラックの表示はこのようになりました。
ファイル→動画を書き出し。
品質は「高」にしました。
「高」の場合は音声のビットレートは256kb/sのNear CD qualityになります(
linuxBean14.04(144)OpenShot1.4.3で動画にタイトルを挿入する参照)。
「動画を書き出し」ボタンをクリックすると拡張子dvdの動画ファイルが出力されます。
後は音声ファイルを入れ替えて同じ作業を繰り返して音声ファイルをすべてdvdファイルに変換しました。
rename 's/.dvd/.mpg/' *.dvd
このコマンドでdvdファイルの拡張子をmpgに変換しました(linuxBean14.04(144)OpenShot1.4.3で動画にタイトルを挿入する参照)。
これで音声ファイルのmpgファイルの変換作業完了です。
DVDStylerでDVDタイトルメニューのテンプレートを選択する
豆ボタン→サウンドとビデオ→DVD Styler。
なぜか毎回「ようこそ」ウィンドウが後ろに隠れていますが、これを操作しないと他のことは何もできないので、前に出してきます。
音声のビットレートはOpenShotで作成した動画に揃えて256KBit/sにしておきます。
あとは図の通りの設定です。
タイトルの既定のポストコマンド、では動画再生後の動作を指定できます。
iPod touchで撮影した縦動画を縦のままDVDビデオにするのWinX DVD Authorで作成したDVDビデオではこれが「次のタイトルを再生」になっていました。
今回は、連続して見るような動画ではなく、またチャプターメニューも作成しないので、「最後のメニューを呼ぶ」にしました。
テンプレートは「基本」の枠が9個あるものにしました。
でも枠を使うつもりはなく、単にボタンが日本語表示だからという理由です。
枠が存在したまま動画を読み込むとタイトルメニューが自動的に作成されてしまうため、枠は選択してすべて消してしまいました。
DVDStylerに動画を読み込む
DVDビデオにする動画ファイルはファイル名で順番を揃えてあるので、動画をすべて一つのフォルダに集めておきます。
後で追加すると追加した順にタイトル番号が付与されてその順に並びます。
ファイルリストで順番を入れ替えるとタイトル番号も自動的に変更されます。
DVD→追加→ファイル。
拡張子が大文字だと認識されないので、フィルターを「すべてのファイル」にして、すべてのファイルを選択して、「開く」をクリックしました。
拡張子が大文字であってもDVDSytlerのファイルリストにちゃんとサムネイルが表示されます。
上に述べたように拡張子がdvdの場合はサムネイル表示されません。
追加した後にファイルマネージャでファイルを削除しても、DVDStylerのリストからは消えませんが、サムネイルが表示されなくなりますし、操作もできませんので、手動でリストから消す必要があります。
縦動画は黒帯を設定しておくと正しく縦にDVDビデオになりますが、サムネイルは変わりません(linuxBean14.04(146)iPod touchの縦動画を縦のままDVDStylerで簡単にDVDに焼く参照)。
DVDプレーヤーで「メニュー」を選択するとタイトルメニューに戻るようにする
デフォルトではタイトルメニューである「メニュー2」もVMGMに入っています。
このままではDVDプレーヤー(ブルーレイレコーダー Panasonic DIGA DMR-BRT220でのみ確認)のリモコンではメニュー2にアクセスできませんでした。
メニュー1は「トップメニュー」としてアクセスできました。
そこでメニュー2をドラッグしてタイトルセット1に移動させました。
するとVMGM-メニュー2が、タイトルセット1-メニュー1に変化しました。
これに伴ってトップメニューにある「タイトル選択」ボタンのリンクを変更しないといけません。
VMGM-メニュー1の「タイトル選択」ボタンを右クリック→プロパティ。
アクションをカスタムからジャンプ先に変更して、タイトルセット1メニュー1(ルートメニュー)を選択します。
タイトルセット1-メニュー1にある「戻る」ボタンも同様にプロパティのアクションをVMGM menu 1に変更します。
これでDVDプレーヤーのリモコンの「メニュー」に戻れるようになりましたが、タイトルセット1-メニュー1には戻るのですが、タイトルセット1-メニュー2以降には戻れませんね。
タイトルメニューに動画を再生するテキストボタンを配置する
サムネイルの枠は削除したので動画を再生させるボタンは自分で設定しないといけません。
左端にある「ボタン」をクリックするとテキストだけのボタンが4種類でてきました。
これらの違いは選択したときのハイライト方法の違いでした。
左上のボタンは文字色が変化します、その下のは文字の前に赤い四角が出現し、右上のは赤い丸が出現します。
そして右下のは下線が出現します。
今回は右下のボタンを選択しました。
ボタンをタイトルメニューにドラッグするとタイトル1のファイル名が入ったテキストボタンが作成されました。
2個目のボタンをドラッグしてもタイトル1のファイル名だけです。
とりあえずボタンを配置してしまいます。
9行入りそうです。
マウスをドラッグしてすべてのボタンを選択して右クリック→配置→To Center horizontallyを選択すると中央ぞろいになります、、、
これよりもTo Center of Menu horizontallyの方がより中央になった感じなりますね。
均等に配置するメニューはなさそうなのでプロパティの位置のYの値を設定して各行の間隔を均等にします。
1行目のYの値が28、2行目が60になっていたので、32ずつずらすことにしました。
(Xもあとで60に変更しました。カスタムのチェックは外します。)
なので、Yの値は1行目から、28,60,92,124,156,188,220,252,284になります。
やってみると上によっているので結局間隔を34にして、28,62,96,130,164,198,232,266,300にしました。
動画は全部で31個あるのでタイトルメニューは4つ必要ですので、コピーして4つにします。
メニュー1の「前へ」ボタン、メニュー4の「次へ」ボタンは削除しました。
各動画へのボタンを設定する
これは動画の数だけ手動でやらないといけません。
メニュー1の先頭の行のボタンから右クリック→プロパティ。
ジャンプ先は、動画へのリンクを選択します。
最初はタイトルセット1のタイトル1です。
外観のラベルに動画名を入力します。
こんな感じになりました。
一つずつ設定するのはかなり面倒です。
メニューのボタンの移動順を設定する
ボタンのプロパティのナビゲーションではメニューのボタンの移動順を指定できます。
DVDプレーヤーでの操作はリモコンの上下左右ボタンでボタンを移動するのでボタンの移動順は操作性に影響します。
一番下の動画タイトルボタンの次は「次へ」ボタンへ移動するように設定しました。
一番下のボタンから下に行くと一番上の動画タイトルに移動するようにしました。
「次へ」ボタンでそのメニューへ移動してきたときは「次へ」ボタン、「前へ」ボタンで移動してきたときは「前へ」ボタンへ移動させたかったのですが、よくわかりませんでした。
動画を再生したあととか、「前へ」ボタンでメニューに戻ってきたときの最初に選択されれているボタンは設定どおりにならないことがありましたが、原因はわかりませんでした。
どうも最初にした変更がそのまま残って、その後の変更が反映されていないようです。
再生中に動画タイトルを字幕として表示させる
字幕を表示させるには字幕を入れたテキストファイルを添付するだけです。
動画に字幕を付けたい!(簡単編)- k本的に無料ソフト・フリーソフト
この解説がわかりやすいです。
1 00:00:00,000 --> 00:01:20,000 乙21DVDビデオ2 平成28年6月16日午後8時30分1行目は字幕の番号、2行目は字幕を表示させている時刻、3行目は表示させる字幕、になっており、このテキストファイルを拡張子srtで保存します。
動画タイトルを動画の再生中ずっと字幕に表示させたいので、動画の長さと字幕表示時間を同じしようとしました。
しかし、動画の長さより字幕の表示時間を長くすると動画の再生が終わってタイトルメニューに戻っても字幕の表示が残ってしまい消えません。
なので、字幕を表示させる時間は動画の長さより1秒短くしました。
字幕を表示させたい動画をDVDStylerのファイルリストで右クリックしてプロパティ。
+ボタンをクリックしてsrtファイルを選択します。
動画の長さはこの画面で確認できますが、srtファイルを取り込んだ後にsrtファイルを編集しても、なかなかDVDStylerに反映されませんでした。
字幕を変更するとsrtファイルを取り込み直すと反映されましたが、表示時刻の変更は反映されませんでした。
なので、srtファイルを取り込む前に時刻は確認しておいた方がよいでしょう。
三点リーダーボタンをクリックして字幕プロパティの設定をします。
Force displayをチェックして強制的に字幕表示をさせます。
フォントはTakao Pゴシックを選択しました。
フォントの大きさはデフォルトのままにしました。
下部の余白を20に変更してみましたが、ブルーレイレコーダーで見ると字幕の下部が切れてしまうのでデフォルトの30のままにしておきます。
これも各動画につきsrtファイルを作成して設定する必要があります。
ちなみに、字幕ファイルの作成を手助けするAegisub 3.0.4をインストールしてみましたが、Aegisubで字幕のプロパティを設定してもDVDStylerではその設定は反映されませんでした。
しかもlinuxBean14.04ではAegisubで映像を開くとクラッシュするマシンと問題なく動くマシンがあり、その原因はわかりませんでした。
Lubuntu16.04 64bitではAegisub 3.2.2が問題なく動きました。
isoファイルに出力する
ようやく出力です。
ファイル→DVD書込み。
何をしているのかなかなかダイアログがでてきません。
終わる様子がないのでいったんDVDStylerを終了してプロジェクトファイルを開き直します。
今度はすぐに書込みダイアログが出てきました。
HDDの空き容量が足りません。
うーん、なかなか3GBが捻出できないので、VirtualBoxの仮想マシンをクローンして、可能な限りのファイルを削除しました。
/optにあるファイルをごっそり削ってもディスク容量が増えないと思ったらrootのごみ箱を空にするにはコマンドが必要なようです。
(/opt/VBoxGuestAdditions-x.x.xxxフォルダを削除するとGuest Additionsが無効になってしまい、再度インストールしないといけませんでした。)
sudo rm -r /root/.local/share/Trash
これでようやくディスク容量が確保できたのでisoファイルへの書き出しをします。
かなり時間がかかります。
まあだいたいこれで狙い通りのDVDビデオディスクを作成することができました。
素材の動画と比較してブルーレイレコーダーで見ると上下左右の画像が結構削られるのでそれを考慮して素材動画を作成しないといけませんね。
トランスコードしたキャッシュを残しておくとしておいても、結局トランスコードされてしまうので、ディスクの作り直しは時間がかかります。
参考にしたサイト
rootのゴミ箱が空にできない!削除方法、場所など。(Ubuntu 10.04) - Coffeecupmanのブログ
root権限でごみ箱に移動させたファイルはコマンドでrootのごみ箱を空にしないとディスク容量が増えません。
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