前の関連記事:VirtualBoxの仮想マシンでUSBメモリから起動する方法
前回と違ってPlop Boot Managerというツールと使います。このツールはVirtualBoxだけでなくBIOSがUSBブートに対応していないマシンでUSBブートするときにも使えるので便利です。
Plop Boot ManagerでUSBブートさせる
やり方は簡単です。
簡単なのですがVirtualBoxの仮想マシンでSandisk USB3.0 USB 128GB Extreme PRO にlinuxBean14.04をインストールのUSBで起動させると起動にすごく時間がかかりました。
Plop Boot Manager 5.0 - Downloadからplpbt-5.0.15.zipをダウンロードして解凍します。
解凍してでてくるplpbt.isoでブートする仮想マシンを作ります。
メモリは適当に1024MBぐらいにして仮想ハードライブは追加しませんでした。
起動に使うUSBメモリはホストマシンに挿しておきます。
仮想ハードライブがない仮想マシンを起動すると起動ハードディスクの選択画面がでてくるのでここでplpbt.isoを選択します。
ここで選択せずに一旦終了して再起動させると次からは「FATAL: Could not read from the boot medium! System halted.」とでてくるだけなのでそのときは仮想マシンのメニューのデバイス→CD/DVDデバイス、でplpbt.isoを選択してから仮想マシンを再起動します。
ブートデバイスの選択ダイアログがでてくるのでここでUSBを選択すればよいのですが、その前に仮想マシンにUSBメモリを認識させていないといけません。
仮想マシンのメニューのデバイス→USBデバイス、でブート可能なUSBメモリを選択します。
Grubは起動しましたがそこから起動させるOSを選択してもGrubの緑の画面のまま1分弱待たされます。
(2015.11.16追記。Extension PackをインストールしていないためにUSB1.0で動作しているのが原因だったようです。USB2.0が有効になっていなかったとは初めて知りました。)
エラー: attempt to read or write outside of disk `hd0'。
こうでてきたらようやくlinuxBeanの起動が始まりました。
キーを何も押さなくても勝手に続きが始まりました。
そしてまたここで結構待たされます。
このあとはVirtualBoxの仮想マシンでUSBメモリから起動する方法と同様に使えました。
仮想マシンだと起動が始まるまで1分近く待たなければならないので、VirtualBoxの仮想マシンでUSBメモリから起動する方法の方がよいと思います。
ただこのplpbt.isoをCDRに焼いてUSBブートに対応していないPentiumMのマシンで起動してみるとUSBブートできましたのでそういう目的では便利に使えそうです。
実機で起動した場合も「エラー: attempt to read or write outside of disk `hd0'。」はでてきますが時間は仮想マシンのときほどかかりません。
デフォルトでUSBブートさせるCDを作成する
plpbt.isoはUSBを選択しないといけないので面倒です。
USBブートに対応していないPC用にデフォルトでUSBブートさせるCDRを作成することにします。
まずPlop Boot Manager 5.0 - Downloadからダウンロードしたplpbt-5.0.15.zipに入っているplpcfgbtコマンドでplpbt.binを変更します。
Plop Boot Manager 5.0 - plpcfgbt - configure plpbt.binにマニュアルがあります。
今回はlinuxBeanで作業しましたが、plpbt-5.0.15\Windowsフォルダにplpcfgbt.exeがあるのでLinuxと同様にできるかと思います。
plpbt-5.0.15.zipを解凍してできるLinuxフォルダに入ってTerminalで作業します。
まず./plpcfgbt plpbt.binでデフォルト設定を確認します。
plpbt-5.0.15/Linux$ ./plpcfgbt plpbt.bin Video mode : 640x480 Start mode : menu Countdown : off Countdown value: 15 seconds Default boot : off Profile : 1 Starfield : on Zoom animation : on Font : bootmanager Force USB 1.1 : off Use USB MassDev: 1 Use INT19h : off Startup hotkey : no Skip PCMCIA : no Fast PCMCIA : no Ignore USB devs: 0 Show extended p: noこれを3秒待ってとくに操作なければUSBブートするように変更します。
./plpcfgbt dbt=usb cnt=on cntval=3 plpbt.bin
このコマンドを打つだけです。
plpbt-5.0.15/Linux$ ./plpcfgbt dbt=usb cnt=on cntval=3 plpbt.bin plpbt-5.0.15/Linux$ ./plpcfgbt plpbt.bin Video mode : 640x480 Start mode : menu Countdown : on Countdown value: 3 seconds Default boot : usb Profile : 1 Starfield : on Zoom animation : on Font : bootmanager Force USB 1.1 : off Use USB MassDev: 1 Use INT19h : off Startup hotkey : no Skip PCMCIA : no Fast PCMCIA : no Ignore USB devs: 0 Show extended p: noCountdownがonになり、Countdown valueが3 seconds、Default bootがusbに変更になりました。
今度はこのplpbt.binをisoに変換します。
Plop Boot Manager 5.0 - Create your own ISO file with your modified plpbt.bin
ここからplpbt-createiso.zipをダウンロードして解凍します。
解凍してでてきたplpbt-createisoフォルダにplpbt-5.0.15/Linuxフォルダにある先ほど変更したplpbt.binをコピペします。
sh create-iso.sh
plpbt-createiso$ sh create-iso.sh Warning: creating filesystem that does not conform to ISO-9660. I: -input-charset not specified, using utf-8 (detected in locale settings) Size of boot image is 4 sectors -> No emulation Total translation table size: 2048 Total rockridge attributes bytes: 751 Total directory bytes: 1150 Path table size(bytes): 10 Max brk space used 0 269 extents written (0 MB) plpbtmycd.iso created.これでisoファイルが完成です。
あとはこれをCDRに焼けば完成です。
このCDRとlinuxBeanフルインストールUSBがあればUSB2.0以上あるPCならどこでもlinuxBeanが使えそうです。
参考にしたサイト
Plop Boot Manager, PlopKexec Boot Manager
USBブートに対応していないマシンでUSBブートを可能にするツール。
仮想マシン(VirtualBox・VMware)から、あるいは非対応PCでUSBブートする方法 | mogi2fruitsどっとねっと
Plop Boot Managerを教えていただきました。
8行目で挫折しました。
返信削除それでも一応読み進めてみましたが、突然Grubという言葉が出てきて迷宮入りに。
ある程度PC詳しくないと無理っぽいですね。。
確かにGrubがわからないとOSのインストールは難しいかもしれません。
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