(2020.11.8追記。 iPhoneでは動画の撮影日時がファイルに記録されていないこと、digiKamではファイル更新日からファイル名にできないことから、digiKamではなくKRenameを使うことにしました。iPhone 11 Proで撮影した写真や動画を整理してHDDに収めるまでの手順-p--q。)
最初はHEIC写真をNASに転送してからJPGに変換してみましたが、なんとiPhone 11 ProではHEIC写真を外に転送するとEXIF情報がすべて削除されていました(バグ?仕様?)。なので、FE File Explorerで転送時にJPGに変換することにしました。
スマホからNASに写真を転送する
iPhone 11 ProのデフォルトアプリのFileでもNASにアクセスできることになっているようですが、私が使っているNAS(I-O DATA NAS 3TB HDL-T3WH)には接続できませんでした(おそらくiOSのSMB1.0への非対応が原因)。
Xiaomi Redmi Note 9Sでもデフォルトアプリでは同様に接続できませんでした。
FE File Explorerをインストールする
(2022.10.12追記。 2022年9月のアップデートでFE File ExplorerからOwlfilesに更新されました。iPhoneではHEICからJPGへの変換がリセットされているので再度設定し直さないといけません。UIは大幅に変更になっていますができることは変わらないようです。Androidならばファイルマネージャー - Google Play のアプリの方がNASへの接続数制限がなくて使いやすそうです。)
それぞれ次のリンクからアプリをインストールしました。
iPhone
「FE File Explorer: File Manager」をApp Storeで
インストールしたらFE File Explorerを起動してFE File Explorerの設定で転送時JPGに変換するように設定しておきます。iOSの設定アプリで転送時JPGに変換するように設定しても変換されませんでした。
Android
FE File Explorer - ファイルマネージャー - Google Play のアプリ
FE File ExplorerでNASに接続する
FE File Explorerを起動したら右上の+ボタンをタップ。
NASをタップ。
ネットワーク上のNASが下にリストアップされているのでそれを選択して接続します。
NASに写真を転送する
FE File Explorerのメイン画面から転送したい写真があるフォルダを開きます。
転送した写真を選択したら、「コピー」をタップ。
コピー先一覧がでてくるので、先程接続したNASを選択して、転送先フォルダを選択して「保存」をタップすると転送が始まります。
動画であっても同様に転送できます。
これでHEIC写真はすべてJPG写真に変換できます。
ローカルでHEICファイルをJPGファイルに一括変換する方法
HEICファイルの一括変換には フォトブック作成のための写真の整理-p--qでインストールしたDigiKamを使います。 EXIFも変換されると思うのですが、いまのところiPhoneからEXIF付きでHEICファイルを取り出す方法がわからないので確認はしていません。
DigiKamにHEICファイルを取り込む
NASからローカルディスクにコピーしてから作業するときはこのステップは省略できます。
DigiKamでNASにアクセスするにはKDE未対応ファイル選択ダイアログでWindows共有フォルダへのアクセス-p--qのSmb4Kを使います。
まずSmb4KでNASをマウントしておきます。
DigiKamで、設定 ー> DigiKamを設定。
コレクションを選択。
「ネットワーク共有のコレクション」 の「コレクションを追加」をクリック。
ホームフォルダのsmb4kフォルダにマウントされたNASのフォルダからHEICファイルを入れたフォルダを選択します。
コレクションに追加するとアルバムとして表示されます。
HEICファイルはHEIF(High Efficiency Image File Format)と表示されています。
HEICファイルのみを表示させる
今回は同じフォルダにMOVファイルも入っているのでHEICファイルのみを表示させます。
右側にある「フィルタ」ボタンをクリック。
MIMEタイプフィルタでHEIF Filesを選択するとHEICファイルのみが表示されます。
HEICファイルをJPGファイルに一括変換する
編集 ー> すべてを選択。
ツール ー> 一括処理マネージャ。
これで選択したファイルが一括処理マネージャに登録されます。
右下のControl Panelの基本ツールタブのJPEGに変換をダブルクリックすると割り当て済のツールに登録されます。
その右のツールの設定で変換後のJPEGの画質を設定します。
JPG画質は上図では100にしていますが、Google推奨は85のようです(Googleが薦める「Jpegの品質は85」を検証する - Qiita)。
JPG画質は85、クロアサンプリングは4:2:2(good quality)にすることにしました。
左下のファイル名の変更で撮影日時と連番を使ったファイル名に設定しました。
実行ボタンをクリックすると変換が始まります。
NAS上のファイルを変換しているので、1枚あたり10秒もかかりました、、、
ローカルに移動させてから変換でも1枚1秒かかりました。
変換後のフォルダにcifs83d7とかいうファイルが4つもできていましたが、これは必要なさそうなので削除しました。
HEICファイルとJPGファイル
HEICファイルをJPGファイルに変換するとファイルサイズが4倍ぐらいになりました。
画質が変わらないのならHEICファイルのほうがファイルサイズが小さくてメリットがありますが、対応しているソフトが少ないので使い勝手がとても悪いです。
Googleフォトへのアップロードも写真サイズが小さくなっているものが多いですが、大きいサイズのままの写真もあります。
そのときのアップロード環境によってJPGに変換するサイズを変えているのかもしれません。
iPhone 11 ProではアウトカメラはHEICファイルで記録するに対してインカメラはJPGファイルで記録するようです。(これはインカメラではカメラアプリではなくSNOWというアプリを使用して撮影していたのが原因でした。)
iPhone自体は私はもっておらず、持ち主に聞くとカメラアプリに画質や保存形式を設定する項目はないそうです。
ファイル名も連番でしか記録できないようです。
写真の場合は撮影日時が記録されるのがよいのですが、動画ファイルは撮影日時がファイルに全く残らないので結構不便です。
HEICファイルが見れるソフト
Dolphinではサムネイルが表示されません。
digiKamは普通に扱えます。
Kritaでも開けますが開くのに時間がかかります。
Gwenview、Okular、LibreOffice Drawはダメです。
Gwenviewに対応してほしいものです。
Googleフォトにアップロードする
LinuxではGoogle製のアップロードツールがなくて容量を消費せずに同期することができないので、変換したJPGファイルをまたXiaomi Redmi Note 9Sに転送してそこからGoogleフォトに転送しています。
1GB程度ならKDE Connectで転送していますが、それ以上だと時間がかかるし転送に失敗するときもあるのでケーブルで接続して転送しています(KDE neonでUSBケーブルで転送するにはKDE neonからAndroidスマホにUSBケーブルでアクセスする-p--qを参照)。
転送先はDCIMフォルダ下にして、そのフォルダをGoogleフォトアプリで同期に指定します。
ちなみにiPhone Pro 11からHEIC写真を直接Googleフォトにアップロードすることもできますが、画像がかなり縮小されてしまうように思います。
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