Android版GnuCashのインストール
GnuCash - Google Play のアプリ
ここからAndroid 10(MIUI Global 11.0.11)のXiaomi Redmi Note 9sにインストールしました。
バージョンは2.4.0になっていました。
GitHub - codinguser/gnucash-android: Gnucash for Android mobile companion application.
ソースリポジトリです。
もう長い間更新されていないようですが、GnuCash 4のgnucashファイルは読み込めました。
ただし、GnuCashで株価や外貨預金の時価を表示する-p--qに書いたようにオンライン相場表には対応しておらず、オンライン相場から値を取得している科目は使えなくなります。
私は普段の入力はこのAndroid版を使用し、決算やデータの保存にはデスクトップ版を使用予定です。
デスクトップ版GnuCashからAndroid版GnuCashにデータを移す
単に.gnucashファイルをAndroidにもっていってAndroid版GnuCashで開くだけです。
GmailやGoogleドライブでAndroidにファイル移動させました。
GnuCashで青色申告用の勘定科目を作成する-p--qや家計簿用の勘定科目をGnuCashで作る-p--qから.gnucashファイルをRedmi Note 9sのChromeでダウロードした場合、 Android版のGnuCashの左上のハンバーガーボタンをタップ。
開く。
そこから「ダウンロード」フォルダ内にある.gnucashファイルをタップしてGnuCashに取り込むことができます。
取り込んだ.gnucashファイルはプルダウンメニューで切り替えることができるので便利です。
Android版GnuCashからデスクトップ版GnuCashにデータを移す
Android版のGnuCashの左上のハンバーガーボタンをタップ。
エクスポート。
フォーマットはXMLを選択、エクスポート先は、...に送信、を選択して右上のエクスポートをタップすると、GmailやGoogleドライブに送信できます。
20201001_152555_gnucash_export_________.gnucash.gnca
こんなに長い名前のファイルがエクスポートされます。
拡張子がgncaになっていますが、GnuCashで普通に開けました。
(2024.8.16追記。ドルと円を混在させているせいかAndroidでxml形式でエクスポートしたgncaファイルを違うスマホのAndroid Gnucashでは読み込めませんでした。qifファイルは同一通貨しかエクスポートできない上にJPYだけをエクスポートしたものの勘定科目の読み込みにエラーがでて読み込めませんでした。結局一旦デスクトップ版で読み込んでからgnucash形式で保存し直してようやくgnucashファイルが読み込めました。gncaファイルの拡張子をgnucashに変更するという方法もダメでした。)
デスクトップ版GnuCashとの相違点
Android版GnuCashはデスクトップ版よりだいぶスリムです。
複合仕訳や予定入力にも対応していて、入力のフロントエンドとしては十分な機能がありますが、決算や帳簿の出力などはできません。
科目の設定
デスクトップ版と異なって予めデフォルトの相手科目が設定できます。
科目のタイプはデスクトップ版と同じような項目が選択できますが、株式タイプや売掛金タイプを選択しても資産タイプとの違いがわかりませんでした。
「代替の勘定科目」とはデスクトップ版の「プレースホルダー」と同じです。
通貨は選択できますが、外貨や株の値の変換はできません。
複合仕訳
デスクトップ版と違って一般仕訳帳の画面はないので、関係するいずれかの科目で取引から開始します。
この新幹線代を現金と事業主借で支払いたい場合は金額の右にある二股矢印のアイコンをタップします。
分割エディター画面になるので、+ボタンをタップして科目を追加して不均衡が0になるようにします。
仕訳帳の場合は借方が左側、貸方が右側と決まっていて、左右の金額が一致するように入力しればよいのですが、この分割エディタでは借方貸方ではなく、各科目からみて金銭の出入りがどうなるかという視点で入力しないといけないので慣れるまでやっかいです。
資産と経費は増加するときは借方に入力し、負債と収益が増加するときは貸方に入力するということをしっかり頭に叩き込んでやります。
経費:旅費交通費 5800円を、負債:事業主借からの800円と資産:現金からの5000円で支払うとします。
経費:旅費交通費は増加するので借方に入力、負債:事業主借も増加するので貸方に入力、資産:現金は減少するので貸方に入力となるはずですので、振替伝票形式では次のように左右均衡になるはずです。
借方 科目 貸方
5800円 経費:旅費交通費
負債:事業主借 800円
資産:現金 5000円
ところが分割エディタでは視点が違うので入力は次のようになります。
不均衡は0になっているので入力としては正解ですが、なんともわかりにくいです。
伝票画面ではこのようになります。
科目からみて増加の場合は右側、減少の場合は左に表示されています。
「賃借バランス」というのはこの伝票内での合計ではなく、この科目での合計になります。
パスワードを有効にする
ハンバーガーボタン ー> 設定 ー> 一般設定。
パスワードを有効にするにチェックを付けると、アプリの起動時にパスワードを求めることができます。
パスワードを設定すると、アプリ一覧画面で内容が表示されなくなったり、アプリのスクリーンキャプチャもできなくなります。
Android版GnuCashの使いにくいところ
複合仕訳で借方を左、貸方を右に表示してほしいです。
科目の合計の名前を「貸借バランス」ではなく「 貸借残高」にしてほしい。
科目の最上階に戻るボタンがほしいです(これは最上階の科目をすべて「お気に入り」にいれることで解決しました)。
テンキーの0ボタンを真ん中にしてほしいです。
証券のデータが保持されるようにしてほしい。
(2024.8.16追記。デスクトップ版にデータを移しただけなのに合計が異なる科目があって詳細を調べたところ賃借バランスが合計されていない科目がありました。7分割の振替伝票があって科目の削除とかしたせいかもしれません。デスクトップ版に移すと正しく計算されているようなので元のデータは合っているようです。しかし項目を追加するとその金額の1/100しか追加されず、新規にデータを作成するしかありませんでした。データ移行時にJPYとUSDが混同されているようで1日中格闘しましたが解決できませんでした。新たに作り直したデータではこのような問題はありませんでしたがドルと円のファイルは別にすることにしました。)
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