家計簿用の科目の作成
事業用と違って税務署にチェックされるわけでもないので、自分の興味で科目を作成します。
私が家計簿で複式帳簿を使う理由は、複数の帳簿を突き合わせて入力漏れがあるかを確認できるからです。
なので、科目はすべてを網羅することにしました。
純資産
資産と負債の開始残高はこの純資産を相手科目にして、入力します。
純資産の残高は資産と負債の差を表すことになります。
租税公課
租税公課は支出の一部ですが、自分ではどうやってもコントロールできないものなので、支出と切り離しました。
食事手当は職員食堂で食べた一部が一定の条件で手当てされるものなので、食費の計算に使えるように別項目にしています。
通勤手当は非課税で、ふるさと納税の計算で除外するので別項目にしています。
その他の手当も給料明細を丸写しすればよいので別項目にしています。
ポイントは利用時に収入として仕訳する
ポイントの取り扱い方は工夫が必要です。
私はポイントを使ったときに収入として仕訳することにしました。
以前はポイントを取得したときに資産として仕訳していましたが、ポイントが多種多様にわたって科目が増え過ぎますし、いつまでも使い切れないポイントがあったり、期限が過ぎると無効になるポイントがあったりして、全然残高を把握できませんでした。
なので、ポイントや金券は実際に買い物に使う時点で収入として発生させることにしました。
金券は購入したときに支出:金券購入で仕分けして利用時に収入:ポイント金券利用:金券利用で仕訳するようにしました。
プレミアム分は利用時に反映される仕組みです。
ポイントや金券を割引と考えて、商品の価格から差し引くやり方もありますが、ポイントは割引と違って、必ずしもその商品に使う必要のないもので、価格から割り引いて記録すると、その商品をいくらで購入したのかがわからなくなってしまいます。
雑収入
預金の利息は雑収入:利息で仕訳することにしました。
株や外貨預金はGnuCashで株価や外貨預金の時価を表示する-p--qの方法で資産に仕訳して時価で評価しようかと思っていましたが、Android版のGnuCashでは時価は扱えないので、収入と支出で処理することにしました。
そもそももう購入価格もあまり覚えてないですし、、、
なので株や外貨の購入時は支出:投資で仕訳して、売却したときは雑収入:売却収入で、仕訳することにしました。
負債
クレジットカードは締め月ごとに補助科目にする
クレジットカードは負債:未払金、に入れます。
決済するときは資産の科目を相手とします。
クレジットカードは決済すればその分残高が減るのですが、長年帳簿をつけていると残高があわないときがありました。
それを解決するために締め日ごとに科目を作成することにしました。
これで決済すればそれぞれ残高がゼロになるはずです。
クレジットカードは毎月決済があるので奇数月決済と偶数月決済に分けました。
これで期間が重複せずに決済できるはずです。
たとえば月末締め日のクレジットカードの場合、8/1から8/31まで使用した分は偶数月末締で仕訳します。
9/10に金額確定して9/26に引き落としとすると9/10以降に金額の確認ができますし、9/26に偶数月末締の科目の残高を0にできます。
9/1から9/30使用分は奇数月末締の科目に仕分けして、10/26に残高を0にできます。
11月分は偶数月末締の科目を再利用します。
資産
電子マネーはポイントと違って有効期限が過ぎて自然消滅するということはないはずなので、資産の科目にいれました。
有価証券というのは証券会社の預り金やMRFなどの元本が崩れる可能性が低い証券を想定しています。
タンス預金というのは財布で持ち歩かず、常に家に置いてある現金のことです。
支出
食費
食費は手当がある職員食堂分は別項目にしています。
健康
医療費控除に使える医療費は医療費、それ以外の医療費は医薬品の科目にすることにしました。
家計簿の勘定科目のファイル
上記で解説した勘定科目のファイルです。
複合仕訳で入力する
1対1ではない仕訳では複合仕訳を使います。
簿記では「諸口」という科目を使って、1対1にして仕訳する方法もありますが、帳簿がわかりにくくなるので、GnuCashではスプリット取引を使います。
給料振込の複合仕訳の例
基本給 240,000円
食事手当 3,500円
待機手当 22,500円
通勤手当 14,000円
健康保険 10,840円
厚生年金 16,058円
雇用保険 1,719円
この給与が三菱UFJ銀行キャッスルタウン支店に振り込まれるとしてこれを仕訳します。
ツール ー> 一般仕訳帳。
資産や支出が増えるときは借方(Debit)に金額を入力します。
逆に収入や負債が増えるときは貸方(Credit)に金額を入力します。
摘要に入力した文字列は各帳簿の説明欄に表示されます。
簿記では説明欄には「諸口」となるところですが、GnuCashの帳簿では-スプリット取引-と表示されているので、これが複合仕訳であることがわかります。
スプリットボタンをクリックするとスプリット取引の内容が展開されます。
ポイント利用時の複合仕訳の例
45,000円の電子レンジを2,500円のゴールドポイントと残りをゴールドポイントカードで支払うとします。
ツール ー> 一般仕訳帳。
支出が増えるので借方(Debit)に金額を入力します。
収入と負債が増えるので貸方(Credit)に金額を入力します。
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