GnuCashをインストール後の設定

2020-09-16

その他

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キャプチャ画像はGnuCash4.1のものです。

編集 ー> 設定。

このパネルの左側の項目をみていきます。

会計期間


当年中に入力するのであれはデフォルトのままでよいかと思います。

勘定科目

「貸借残高の正負を反転する勘定科目」を「貸方勘定科目」から「収益・費用」に変更すると正負を反転しているのが、「資産・経費」から「負債資本・収益」に変化します(どういうときに使う?)。

「なし」を使うと「負債資本・収益」が負数になります。

 「正式な勘定科目ラベルを使う」 にチェックをつけると「増加」「減少」というラベルが3.11では「借方」「貸方」になりましたが、4.1では「Debit」「Credit」と英語で表記されました。

 「借方」「貸方」というのは簿記の専門用語なので他の言葉に置き換えるとわけがわからなくなるので 「正式な勘定科目ラベルを使う」 にはチェックをつけました。

 全般


ここで変更するのは「ログ/バックアップファイルの保持期間」です。

デフォルトでは30日になっていますが、これだと膨大なバックファイルが生成されてしまいます。

なので、1日に変更しました。

 ログ/バックアップファイル

  .gnucashファイルを保存しているフォルダをたくさんのファイルができていてびっくりします。

2.6. データのバックアップとリカバリーに解説があります。

とりあえず青色申告勘定科目.gnucashというファイルをGnuCashで開いてみます。


.gnucashファイルを開くだけでファイルが3つ増えています。

ロックファイル

.LNKファイルと.LCKファイルは排他的アクセス確保のためのものなので.gnucashファイルを閉じると消去されます。

ログファイル

.logファイルはファイルを開いたときからの差分のみが記録されています。

ファイル名にはファイルを開いたときの日時が含まれています。

 例えばGnuCashでデータを入力後ファイルを保存せずに終了させてしまったときにこの.logファイルが活用できます。

ファイル ー>  インポート ー> GnuCashの.logファイルをリプレイ。

これで保存できなかった作業が復元できます。

.logファイル自体はxml形式なのでエディタで開くと変更点が確認できます。

見やすいものではないのであまりこのファイルを使わなくていいように気をつけたいものです。

バックアップファイル


元のファイル名.gnucash.年月日時刻.gnucashとなっているファイルがバックアップファイルです。

これは元の.gnucashファイルを保存するたびに作られるバックアップファイルです。

差分だけの.logファイルと違って保存した時点のすべてのデータが含まれているのでこのファイルをGnuCashで開けば保存した時点のデータが見れます。

その他のファイル

上記のファイル以外に0バイトの次のようなファイルも作られていましたが何かはわかりません。

ログ/バックアップファイルが作成されない場合

 私の環境ではホームディレクトリ以外に置いた.gnucashファイルではログファイルやバックファイルは作成されませんでした。

ファイル形式をsqlite3形式に変更する

ファイル形式をデフォルトのxmlからsqlite3形式に変更すると、データの入力を確定した時点で保存されるようになります。

なので、バックファイルは作成されなくなります。

flatpak版ではそのままsqlit3で保存できますが、PPA版では追加のパッケージのインストールが必要です。

sudo apt install libdbd-sqlite3

sqlite3形式で保存するためには libdbd-sqlite3をインストールします。

変換したい.gnucashファイルをGnuCashで開いてファイル ー> 名前をつけて保存。

保存ダイアログにあるData Formatのプルダウンをxmlからsqlite3に変更して保存します。

これで変換完了です。

「保存」という動作がなくなるのでバックアップファイルは作成されなくなります。

ログファイルはxmlのときと同様に作成されます。

Android版GnuCashでファイルを開くにはxml形式に戻さないといけませんでした。

 帳簿の罫線の設定

 デフォルトでは罫線なしになっているので罫線が引かれるようにします。

編集 ー>  スタイルシート。

CSSベースのスタイルシート(実験中)を使うと細かい所まで設定できそうですが、CSSの知識が必要です。

table, th, td {
border:1px solid;
border-collapse: collapse;
}

これをスタイルシートの先頭に挿入してみましたが、変なところに空行ができてしまいます。

 

 

仕訳ごとに空行が入ればまだいいのですが、日付が前の仕訳とくっついていて間が悪いです。

これはテーブルの構造がそうなっているので解決は難しいかもしれません。 

このスタイルシート以外のスタイルで罫線の設定は簡単です。

デフォルトをダブルクリックします。

 

 

表の「罫線の幅」が0になっているのを1以上にします。

他のスタイルもすべて表の罫線の幅を1以上にしました。

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