LibreOffice(2)Pythonの統合開発環境PyCharmのインストール

2014-01-03

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Pythonの統合開発環境としてPyCharmをインストールします。PyCharmとLibreOfficeを連携させて動作させるための設定をします。

Pythonの統合開発環境PyCharmのインストール


Pythonコミュニティに無償のPython IDE、PyCharm 3.0をお届けします! | JetBrains ブログ

ここからダウンロードページへ移動してWindows版のCommunity Editionをダウンロードしました。


Version: 3.0.2 Build: 131.618 Released: December 2, 2013 です。

インストール後スタートメニュー→JetBrainsから起動できます。


起動すると前回の環境を引き継ぐのか聞かれます。

初めて使う場合は当然前の環境はないので下が選択されたまま「OK」をクリックします。


今度はテーマなどの設定画面がでてきます。

Editor colors and fontsを変更すると下のプレビュー画面に反映されます。


後からSettingsで変更はできますが、設定項目が細かく分かれていてとても面倒ですのでなるべくここで心を決めましょう。

私はkeymap schemeをEcipseに変更しました。


これでインストール完了です。


LibreOfficeのPythonスクリプトファイル(pyファイル)の置き場所を確認する


LibreOfficeとPyCharmを連携させて動かせるように設定していきます。

PyCharmのプロジェクトファイルの場所をLibreOfficeのPythonマクロ置き場に一致させるために、まずはLibreOfficeのPythonマクロ置き場を確認します。

ここからは私の環境(LibreOffice4.1.4、Windows7 64bit)に沿った情報が少なくて苦労しました。

調べた結果Windows7 64bitでの場合は以下でした。

LibreOfficeのPythonマクロのフォルダ

これはエクスプローラーでpythonで検索して探し当てました。

C:\Program Files (x86)\LibreOffice 4\share\Scripts\python

マイマクロの場所

こちらは苦労しました。ユーザー名はWindowsのアカウント名です。

自分で作ったPythonのマクロファイルはここに置くようにします。

C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\LibreOffice\4\user\Scripts\python

ここにpyファイルを置くと、LibreOfficeでツール→マクロ→マクロの管理→Python、ででてくるパネルのマイマクロに表示されます。

でもこのpythonというフォルダは自分で作らないと存在しません。

以下一応エクスプローラーでの作り方を書いておきますが、この方法で作るより次の節に書いたPyCharmで作る方法のほうが楽です。

まず隠しフォルダを見えるようにします。

エクスプローラー→ツールフォルダーオプション→表示。


このように「隠しファイル、隠しフォルダー、および隠しドライブを表示する」を選択します。

するとエクスプローラーからCドライブ→ユーザー→ユーザー名→AppData→、、、とたどっていけます。

ところがC:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\LibreOffice\4\user\Scripts\まできても何もフォルダがありません。

それはここのフォルダはLibreOfficeでマイマクロを作成して初めてフォルダが作成されるからです。

ところがPythonのマクロだけはLibreOfficeからは作成できないために、Pythonのフォルダだけはこの場所までたどり着いて自分で作成しない限りpythonフォルダはできません。

pythonフォルダを作ったあとはそのフルパスをどこかに記録して置きます。

次からはエクスプローラーのアドレスバーをクリックしてそこに貼り付ければ隠しフォルダを表示しない設定に戻してもアクセスできます。

Windowsに使い慣れているのなら説明するまでもなさそうなことですが、私の場合は「pythonフォルダが存在しない」ということが思いつかなかったために探し出すのに時間がかかってしまいました。

PyCharmのpyファイル置き場をLibreOfficeのマイマクロ置き場に設定する


次にPyCharmのプロジェクトファイル置き場をLibreOfficeのPythonマクロ置き場に設定します。

PyCharmの起動画面からConfigure→Settings(Project画面からはFile→Setting)でSetting画面が立ち上がります。


めちゃくちゃいっぱい設定項目があります。

まずはpythonのインタプリタの場所を指定します。

Settings→Project Interpreter→Python Interpreters。

右にある緑の+ボタンをクリックしてpython.exeを追加します。

C:\Program Files (x86)\LibreOffice 4\program\python.exe


C:\Program Files (x86)\LibreOffice 4\program\python-core-3.3.0\bin\python.exeの方を指定したらdllファイルがないと怒られちゃいます。

次にプロジェクトファイルを置く場所を設定します。

Settings→Project Structure、Add Content Rootをクリックします。

(2014.6.18追記。PyCharm3.4を新たなPCにインストールしてみたところ、Project Structureの項目は最初の画面でCreate New Projectを選択して1度はプロジェクトを作製しないと出てきませんでした。)

ここで先ほど確認したマイマクロフォルダ
C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\LibreOffice\4\user\Scripts\python
を指定するのですがこれは隠しフォルダになるのでそのままではツリーにでてきませんん。


右端のアイコンをクリックして隠しファイルを表示させます。

ここでリンクをたどっていきます。

まだpythonフォルダを作っていないときはC:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\LibreOffice\4\user\Scriptsで左から3番目のアイコンをクリックして新規フォルダを作ってpythonという名前にします。

行番号を表示させる

(2014.7.21追記。メニューから、View→Active Editor→Show Line Numbersでも変更できます。)

Settings→Editor→Appearance、Show line numbersにチェックをいれます。


プロジェクトを開くときにどのウインドウに開くかの設定は反映されず


デフォルトではConfirm window to open project inになっていて毎回尋ねてきてうっとうしいので決めてしまいます。

Settings→General。

Open project in the same windowに変更します。


しかし、この設定をしてもあいかわらず毎回どうするのか尋ねられます、、、

開くフォルダの場所を指定したいがSettingを見つけられず


マイマクロフォルダは隠しフォルダにある上に階層が深いのでOpenメニューでデフォルトでマイマクロフォルダに設定したいのですがSettigsのなかに設定項目が見つけられませんでした。

File→Open DirectoryではC:\Program Files (x86)\LibreOffice 4\program、

File→OpenではC:\Program Files (x86)\LibreOffice 4\program\python.exe

の場所が開いてしまいます。

マイマクロフォルダがあるプロジェクトを開いた状態でOpenメニューを開くと左から2番目のアイコンでProject Directoryに移動できます。


これでマイマクロフォルダに移動できますけどちょっと手間ですね。

(2014.4.13追記。Project Directoryが隠しフォルダにあるときはあらかじめShow Hidden Files and Directoriesボタンを押した状態にしておかないとC:\が開くだけです。)


pyファイルに自動で記入される「__author__ =ユーザー名」を変更する。


Projectを作成後pyファイルを作成すると自動的にWindowsユーザー名がauthorとして記入されます。

これを変更します。

Settings→File and Code Templates。


TemplatesからPython Scriptを選択すると右側に「__author__ = '$USER'」と表示されます。

これを削除すればauthorは記入されなくなりますし、好きな名前に変更してもよいです。

Projectを作ってみよう


Create New Projectをクリックします。


Project nameを入力すると自動的にマイマクロフォルダのpythonフォルダに同名のフォルダを作成してくれます。

LibreOffice Calcのメニューからツール→マクロ→マクロの管理→Pythonでマイマクロの中を見るとちゃんと新しく作ったフォルダが表示されています。


このプロジェクトのあるフォルダにアクセスしたいときはPyCharmでプロジェクトを開いた状態でプロジェクトを右クリック→Show in Explorer、でエクスプローラーで開くことができます。


参考にしたサイト


Pythonコミュニティに無償のPython IDE、PyCharm 3.0をお届けします! | JetBrains ブログ
Pythonの統合開発環境PyCharmの開発元。

次の関連記事:LibreOffice(3)PyCharmで作ったマクロをLibreOfficeから実行する

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