前の関連記事:LibreOffice(15)デベロッパーガイド3 コンポーネントコンテクスト
LibreOffice 4.1 SDKのフォルダをちゃんと確認するとDeveloper's GuideのJavaの例のソースがMakefileと一緒に含まれていることに気がつきました。
(H26.2.16追記。LibreOffice(23)FirstStepsのMakefileの出力ログでFirstStepsのExamplesをMakefileでコンパイルしたものを実行してみましたが狙った結果は得られませんでした。)
(H25.2.20追記。Javaのbootstrap()がWindows7 64bitでは動かないのが原因のようです。詳しくはLibreOffice(27)Java-UNO Bootstrapはやめてソケット接続を使おうへ。)
LibreOffice 4.1 SDKのインストールをするとExamplesにMakefileがついてくる
ダウンロード » LibreOffice : 自由なオープンソースのオフィススイート
右下の「ソフトウェア開発キット(SDK)」をクリックするとLibreOffice_4.1.4_Win_x86_sdk.msiがダウンロードされました。
このファイルをダブルクリックしてインストールするとLibreOfficeのフォルダの下にsdkフォルダができます。
Windows7 64bitではC:\Program Files (x86)\LibreOffice 4\sdkでした。
このフォルダにあるindex.htmlをみるとLibreOffice API Documentationがでてきます。
SDKの内容一覧です。
Developer's GuideはオンラインのApache OpenOffice Developer's Guide - Apache OpenOffice Wikiへつながります。
Additional Examples、OASIS Open Document Format for Office Applications (OpenDocument) TC、OpenOffice.org XML File Formatもオンラインのリンクです。
その他はSDKフォルダにあるものです。
IDL ReferenceはオンラインのLibreOffice: Namespace Listと違って継承図がないのと検索機能がないのでちょっと不便です。
他も同じ内容がオンラインのLibreOffice 4.2 API DocumentationからみれるのでSDKのインストールするメリットはないと思っていました。
ところがSDKフォルダのexamplesフォルダにあるDevelopersGuideのなかみをみているとMakefileが含まれていることに気づきました。
LibreOffice 4.2 SDK - Developer's Guide Examplesにもmakefileへの言及があるのですがダウンロードリンクがわかりませんでした。
Makefileがあれば初心者でもjavaファイルをコンパイルできそうです。
インストールガイドをみてSDKをセットアップする
インストールしたSDKは4.1なのですがオンラインでみれるのは4.2のものなので4.2のhtmlファイルへのリンクを貼っていきます。
LibreOffice 4.2 SDK - Installation Guide
これを4.1に読み替えてセットアップしていきます。
LibreOffice 4.2 installation
LibreOffice Windows, バージョン 4.1.4, 日本語 をインストールしました。
JDK (1.5 or higher)
Java SE - Downloads | Oracle Technology Network | Oracle
Windows x64 125.46 MB jdk-7u51-windows-x64.exe
JDKのDownloadリンクをたどってこのファイルをダンロードしてインストールしようとしたのですが、NetGeans7.4をインストールするとJDK7も同時にインストールされるのでNetBeans7.4をインストールしました。
C++ compiler
C++は使うつもりがないのですが私のパソコンにはすでにMicrosoft Visual Studio Express 2013 for Windows Desktopをインストール済みです。
インストールガイドにはMicrosoft Visual Studio 2008 or the Express version (cl, version 15.00.21022)と指定があるので2013 for Windows Desktop(cl.exeのファイルバージョンは18.021005.1)で動くかは知りません。
コントロールパネル→プラグラムのアンインストール、をみるとMicrosoft Visual Studio 2008 Redistributable Packageもすでにインストールしてありました。
私自身はインストールした記憶がないのですけど、、、
マイクロソフト公式ダウンロード センターから Visual Studio 2013 の Visual C++ 再頒布可能パッケージ をダウンロード
2013にはこれが必要なのかもしれません。
とりあえずこの機会にvcredist_x86.exeをダウンロードしてインストールしておきました。
Microsoft .NET Framework SDK version 1.0 or higher
C#やVB.NETで必要になるそうですが、これは絶対使わないと思うのでパスします。
GNU make (3.79.1 or higher)
make(メイク) は、プログラムのビルド作業を自動化するツール。コンパイル、リンク、インストール等のルールを記述したテキストファイル (Makefile) に従って、これらの作業を自動的に行う。
make - Wikipedia
makeはCコンパイラのコマンドの一つとずっと思っていました、、、
Javaのコンパイルでも同じことをしてくれるようです。
でもJavaではmakeの替わりにApache MavenやApache Antを使う方法が最新式のようです。
LibreOffice 4.1 SDKのC:\Program Files (x86)\LibreOffice 4\sdk\examples\DevelopersGuideをxmlで検索するとApache Mavenで使うpom.xmlはでてきませんが、Apache Antで使うbuild.xmlがでてきます。3つだけですけど。
ということでmakeは必須のようですのでこれもインストールします。
Windowsではmingw32-makeを使います。
LibreOffice 4.1 SDK - Installation GuideにあるようにGetting Started | MinGWここの一番下にあるManual Installationの項からHOWTO Install the MinGW (GCC) Compiler Suite | MinGWへ飛びます。
ここのmingw32-makeをクリックするとmake-3.82-5-mingw32-bin.tar.lzmaがダウンロードされました、、、わからん。
どうやらこれは7-Zipで圧縮されているようです。
面倒なので圧縮されていない前のバージョンを使うことにします。
MinGW32-makeでビルド こちらを参考にさせて頂きます。
Getting Started | MinGWの左のカラムにあるNavigationのDownLoadsをクリックします。
ここからMinGW→Extension→make。
make-3.82-mingw32はlzmaで圧縮されているものです。
mingw32-make-3.80-3からexeファイルがダウンロードできます。
mingw32-make-3.80.0-3.exeをダウンロードしました。
ダブルクリックしてデフォルトのC:\mingwにインストールしました。
パスの設定は後で出てくるsetsdkenv_windows.batでします。
zip tool (2.3 or higher)
UNO packagesを作るのに必要みたいです。Windowsエクスプローラの標準機能のzipではだめなんでしょうか。
これも保留、、、と思ったらsetsdkenv_windows.batで場所を聞かれるのでインストールが必要です。
LibreOffice 4.2 SDK - Installation GuideからInfo-ZIP Home PageにいってInfo-ZIP DownloadsからInfo-ZIP's ZipにいってDownloadsの項の一番したの行にあるInfo-ZIP project - Browse Files at SourceForge.netにいってみましたがここではバイナリはありませんでした。
ftp.info-zip.orgからwin32にいってここのzip300xn-x64.zipをダウンロードしました。
これを解凍するとzip300xn-x64.zipがまたでてきてそのなかにようやくzip.exeを見つけました。
このzip.exeはmakeと同じC:\MinGW\binへ移動させました。
cat and sed tools
(2015.3.23追記。cat (UNIX) - Wikipediaとsed (コンピュータ) - Wikipediaのことと気が着きました。)
LibreOffice 4.1 SDK付属のインストールガイドには記載がないのでこれはインストールしませんでした。
setsdkenv_windows.batでも質問されませんでした。
Windowsではsetsdkenv_windows.batでの環境設定がうまくいかない
インストールガイドでは次にsetsdkenv_windows.bat作成の指示があります。
指示通りC:\Program Files (x86)\LibreOffice 4\sdkにあるsetsdkenv_windows.batをダブルクリックすると環境に合わせたsetsdkenv_windows.batの作成のための質問が始まります。
しかし、Windowsではパスに空白やカッコがあるのでそれらがエラーになってちゃんと動くsetsdkenv_windows.batが作成されません。
そこでこれらの修正をしていきます。
参考にしたサイト
ダウンロード » LibreOffice : 自由なオープンソースのオフィススイート
右下の「ソフトウェア開発キット(SDK)」からLibreOffice 4.1 SDKのダウンロードをしました。
Apache OpenOffice Developer's Guide - Apache OpenOffice Wiki
PDF版の表紙にはOpenOffice.org 3.1 Developer's Guideと書いてあります。
LibreOffice: Namespace List
LibreOffice 4.2 SDK APIの入り口com.sun.star。このブログではAPIリファレンスといいます。
LibreOffice 4.2 API Documentation
SDKでインストールされる解説のオンライン版。オンライン版は最新版になっています。
Java SE - Downloads | Oracle Technology Network | Oracle
JDKのダウンロードページ。
マイクロソフト公式ダウンロード センターから Visual Studio 2013 の Visual C++ 再頒布可能パッケージ をダウンロード
C++のコンパイルに必要?
make - Wikipedia
Javaでも使えるツールのようです。
Getting Started | MinGW
WindowsのmakeはMinGWを使います。スぺースの入っていないパスにインストールします。
圧縮・解凍ソフト 7-Zip
上記でダウンロードしたlzmaファイルの解凍に必要。
MinGW32-makeでビルド
MinGW32-makeのわかりやすい解説です。
Info-ZIP Home Page
zipも必要です。
OOoSDK/install2 - ...?
OpenOffice.org 2.0 SDKの解説ですが大変参考になります。
0 件のコメント:
コメントを投稿