暗視機能付きワイヤレス屋外監視カメラシステムの構築

2018-09-24

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古い手持ちのパソコンにlinuxBean14.04をインストールして画像蓄積サーバーとして、暗視機能付き屋外監視カメラ2台を設置したシステムを構築しました。linuxBean14.04(189)GoogleフォトにアップロードするシェルスクリプトでGoogleフォトに静止画だけ自動アップロードできるようにしました。

暗視機能付き屋外監視カメラを2台購入して設置




まずこれの前の型であるSV3C 960Pを5,999円で購入し、満足する性能だったので、このSV3C 1080Pを追加で7,999円で購入しました(購入したのはいずれも2018年5月です)。


カメラは防水仕様なのでコードがカメラから直付けででていますが、そんなに長くなくその先はアダプタを差し込むのでその接続部は雨を避けるように設置しないといけません。



この16GBと32GBのmicroSDHCカードをそれぞれ750円と1,258円で購入して、それぞれSV3C 960PとSV3C 1080Pに装着しました。
(2018.12.14追記。SV3C 960PとSV3C 1080Pを比較するとSV3C 1080Pの方が解像度が高いのですが、赤外線モードの時に見える範囲が狭いのと、動体検知してからの撮影までの時間がかかるので、動体検知する監視カメラとしてはSV3C 960Pを選択した方がよいと思いました。)

FTPサーバーに画像を飛ばす場合でもSDカードの装着が必要です。

SDカードの装着方法は、www.sv3c.com/cd/のWiFi IPカメラ(HXシリーズ)→ビデオ→ワイヤレスIPカメラ(HXシリーズ)TFカードの挿入方法(B01W)、に解説ビデオがあります。

赤外線ライトのボードを止めてあるネジの数がビデオのように2本ではなく4本でした。

防水仕様の監視カメラということで、SDカードの装着にはカメラの分解が必要ですが、そう難しくはないです。

これらカメラを屋外のガレージの柱に固定しました。

接続部はガレージの鉄骨の中に埋め込む形にして風雨に曝されないようにしました。


暗くなると自動的に暗視モードに切り替わって、6個の赤外線ランプが発光します。

肉眼では赤外線ランプの赤い発光は少し離れていてもはっきりとわかります。

暗視モードになると記録される画像はカラーから白黒になります。

カメラのWiFiを設定する


カメラへのアクセスはWiFiで行います。

室内にあるルーターから直線で8m程離れた木造建築の壁を通しての通信ではとくに問題ありませんでした。



ルーターは数年前に購入したこのNECのAterm WF300HP2です(これは購入時よりも高くなっていますね)。

カメラのWifi設定のマニュアルは、www.sv3c.com/cd/のWiFi IPカメラ(HXシリーズ)→インストール取り扱い書→1-WIFI カメラクイックインストール-スマホアプリマニュアル(HX Series)、に従ってiPhoneにCamHIアプリをインストールして行いました。

ここでカメラを検索して表示されるUIDがカメラにアクセスするためのIDとなるので、記録しておきます。

またこのときカメラのパスワードを設定します

iOSやAndroidの機器がないときは、Internet Explorerで2-検索ツールーユーザーマニュアル、に従って設定できるようです。

ちなみに、このマニュアルには、2. カメラの IP アドレスを変更する方法、が載っていますが、「カメラが故障になる可能性が出ますので、お客様自分でカメラの IP アドレスを変更することはオススメません。」とわざわざ書いてあります。

実際、8-PCソフトウェア(P2Pクライアント)-ユーザーマニュアル、に載っているHiP2P Clientを使って固定IPアドレスに変更しようとしましたが、DHCPのチェックを外しても、固定IPアドレスには変更できないようになっていました(2018.9.23の時点)。

カメラの設定方法


カメラを設定する方法は3つあります。

3つに加えて、Ip Camera ClientというLAN内からアクセスする方法もあるのですが、私の環境ではうまく動きませんでした。

それぞれ設定できる内容が異なるので注意が必要です。

これらの設定ソフトは汎用性をもたしてあるようで、Audio設定のように、使えないはずなのに設定項目があったり、逆に、動体検知範囲のように使えるのに設定項目がなかったりするので、あれこれ設定して試してみると面白い機能がみつかるかもしれません。

また、いつのまにかバージョンアップも行われているようなので、たまにダウンロードしてインストールしなおしてみるとよいかもしれませんが、設定がどれぐらい引き継がれるのかはわかりません。

iOSアプリのCamHIに関しては設定は引き継がれているようです。

方法1:  iOSかAndroidでCamHIアプリを使う方法

AndroidのCamHIアプリのことは使ったことがないのでわかりません。

iOSのCamHIアプリ(5.4.20 SDKバージョン4.0.4)からは、ほとんどのことができますし、ほかの二つの方法よりもわかりやすいです。

設定対象のカメラの登録はUIDとパスワードで行います。

SV3C 960PはCamHIからは動体検知範囲の設定はできませんでした。

SV3C 1080Pは動体検知範囲の設定ができますが、1か所しか設定できません。

Internet Explorerで設定した動体検知範囲は反映されていませんでした。

WAN側からでもカメラのリアルタイム動画やSDカードに保存された画像を見ることができて、便利です。

ただし、WAN側からのSDカード内の動画の再生は不安定です。

リアルタイム動画は、LAN内でのアクセスでも2秒ぐらいの遅延がありました。

方法2: WindowsでHiP2P Clientを使う方法

ここで使用したHiP2P Clientはv6.4.1.3です。

この方法では動体検知範囲の設定はできませんが、それ以外の設定はWindows10 Home 64bitからすべてこの方法で行いました。

www.sv3c.com/cd/のWiFi IPカメラ(HXシリーズ)→ソフトウェア→PCソフトウェア(P2P)をインストールします。

H.264ビデオ対応プレーヤー、も同時にインストールされます。

さらに264 Converterという264拡張子の動画をAVI形式に変換するコンバーターもインストールされました。

スタート→HiP2P Client→HiP2P Client、で起動します。

2018年5月にインストールしたときはメニューは英語でしたが、2018年9月にインストールした今回は日本語化されていました。

起動したらまずカメラの登録を行います。


設定アイコンをクリック。


パスワードが聞かれますが、これはカメラのパスワードではなく、HiP2P Clientのパスワードなので、設定していなければ、空欄のまま「はい」をクリックします。


これはすでにカメラ登録後のキャプチャなので右にすでに二つのカメラが登録されています。

カメラを登録するには左端のメニューで「設備管理」を選択します。

「領域追加」と「領域編集」、「領域削除」ボタンで領域の編集をします。

「領域」というのはファイルシステムに照らせばフォルダに該当します。

なので設定しなくても構いません。

右端の枠にはルート領域「領域」が最初にあり、それを選択して、「領域追加」ボタンをクリックするとその下に新たな領域が作成されます。

カメラを追加したい領域を選択した状態で、「UID番号入力」ボタンをクリックします。


カメラのWiFI設定のときに調べたUID番号と、そのとき設定したカメラのパスワードを入力します。

ユーザー名はデフォルトのままadminにしています。

「設備名称」とはカメラにつける名前で、今回はipcamera1と設定しています。

エリア、はカメラが所属する領域を指定します。

これでカメラの登録は完了です。


左端のプレビューアイコンをクリックします。


リストに登録されたカメラが表示されているので、それを右クリック→設備に繋ぐ、でそのカメラがオンラインとなり下の現在の画面欄に追加されて、右のウィンドウにリアルタイム動画が表示されます。

カメラの接続が確認できたら、再度、設定アイコンをクリックします。

左端の「パラメータ設定」ボタンをクリックします。

設定するカメラを選択します。

ここでは動体検知アラームを有効にします。


「動き検知」をチェックします。

動体検知範囲はこのソフトではできないので、動体検知範囲を限定したいときは、「方法1:  iOSかAndroidでCamHIアプリを使う方法」か「方法3: WindowsでInternet Explorerを使う方法」で行います。

「音声アラーム」というのは音声を感知するのだと推測できますが、このカメラはマイクがないはずなので、使えないはずです(やっぱりマイクもスピーカーもないようです)。

画像や動画を送信する場合であってもそれぞれ「SDカードに画像を保存」と「SDカードに動画を保存」にチェックをつけておかないといけません。

「アラーム連動」欄で、動体検知したときにどうするのかを設定します。

「メールに画像を添付して送信する」にチェックつけて、「E-mail設定」ボタンをクリックしてSMTPサーバーを設定すると静止画像を添付したメールを送信できます。

Yahooメールに送信できました。

(2018.10.10追記。動体検知の頻度が高いとスパムメールと判断されて、Remote host said: 554 delivery error: dd This account has been temporarily suspended. Please try again later. といわれて送信メールがブロックされてしまいますのであまり実用的ではありません。)

SMTPサーバー: smtp.mail.yahoo.co.jp
サーバーポート: 465
セキュリティ: SSL 認証にチェック。

あとはYahooメールのユーザー名、パスワードを入力し、受信先にそのメールアドレスを入力します。

送信先はreplayの宛先になると思うのですが、今回は受信先と同じメールアドレスを入れておきました。

件名は適当に文字を入れておきます。

「検証」ボタンをクリックすると送信テストをしてくれます。

メールに添付する静止画像数は、「方法1:  iOSかAndroidでCamHIアプリを使う方法」でCamHIアプリで登録したカメラのギアアイコンをタップして、動体検知警報→写真撮影枚数、で1枚から3枚まで選択できます。

「FTPサーバーに画像を保存」にチェックするとFTPサーバーにこれと同じ枚数の静止画像を送信し、「FTPサーバーに動画を保存」にチェックをつけるとFTPサーバーに動画を送信します。

FTPサーバーの設定は「FTP設定」ボタンをクリックします。


この設定はFTPサーバーの設定に依存します。

キャプチャ画像は次に書く画像蓄積サーバーで使用しているものです。

「FTP検証」ボタンをクリックすると静止画像1枚をFTPサーバーにテスト送信してくれます。

方法3: WindowsでInternet Explorerを使う方法

この方法はほかの方法と違ってIPアドレスでカメラを指定します。

なのでLAN内からしか設定できません。

しかし動体検知範囲を複数設定するにはこの方法しかありません。

IPアドレスは、検索ツールやCamHIのデバイス情報から調べます。

Internet ExplorerでカメラのIPアドレスにアクセスします。

するとユーザー名とパスワードが聞かれます。

ユーザー名はHiP2P Clientのときと同じくadminなのですが、パスワードにはカメラのパスワードを入力する必要があります(実にややこしい、、、)。

動体検知範囲の設定は、PC View→Settingsタブ。

Alarm→Motion detection。


リアルタイム動画が表示されるので、ドラッグして4つまでの矩形範囲を設定します。

これら矩形は重なっていてもよいようです。

感度は個別に設定できます。

PC View→Setting→Advanced→Video shade、では目隠しを4つまでの矩形で設定できます。

目隠しは重複してはいけないようです。

このVideo shadeのリアルタイム動画では、Motion detectionで設定した枠内に変化があると動体検知で反応した枠を赤線で表示してくれます。

画像蓄積サーバーの設置


サーバーを用意しなくても、監視カメラのSDカードに保存された画像をWindows PCから専用ソフトを使って見ることはできます。

サーバー設置の目的は、監視カメラ外に画像を保存しておきたいのと、SDカードより大容量のサーバーを用意して長期間画像を保存しておきたい、という目的です。

サーバーはPentium-4 MのノートパソコンにlinuxBean14.04をインストールして以下の設定をしたものです。

サーバーはカメラからIPアドレスで指定するので、サーバーは固定IPアドレスにしないといけません。

linuxBean14.04(178)SambaでWindowsのファイルサーバーにする
(結局使用したマシンはこれに書いてあるものと違うものです。)

linuxBean14.04(179)vsftpdでFTPサーバーにする

linuxBean14.04(182)無線LANカード WLI-CB-AMG54 を使う

古いファイルから削除してディスク使用容量割合を保つシェルスクリプト-p--q

(2020.7.26追記監視カメラが生成した264ファイルをmp4ファイルに変換する-p--qでスクリプトを追加しました。)

サーバーは家庭内LANからのアクセスのみを想定しているのでセキュリティはゆるゆるです。

これでこのサーバーの電源さえ入れておけば、サーバーのディスク容量に応じて、監視カメラの画像が一定期間蓄積されて、その画像は同じLAN内のWindowsパソコンから見ることができます。

FTPサーバー内には、FTP設定の「アドレス」で指定したフォルダ内に、20180922といった、年月日をつなげた名前のフォルダが作成されて、静止画像はそのimagesフォルダ、動画はrecordフォルダに保存されました。

静止画のファイル名は、A18092218071410.jpg となっていて、Aはアラーム設定で記録された画像を表し、あとは2桁の西暦年、月日時分秒となっていて、秒は小数点2桁まで含まれているようです。

つまりは、A18092218071410.jpgは2018年9月22日18時7分14.10秒に撮影された静止画像、ということになります。

これをみると静止画を3枚に指定した場合、1枚目の2秒後に2枚目、2枚目の1秒後に3枚目が撮影されていることがわかりました、、、と、思ったら、1秒ごとに撮影されているのもあり、だいたい1秒おきに撮影されているようです。

静止画サイズはSV3C 960Pでは1280x960、SV3C 1080Pでは1920x1080になっていました。

しかし赤外線モードではSV3C 960Pの方が感度がよいようで、撮影範囲ほぼすべてが見えているのに対して、SV3C 1080Pでは上下はすべて見えているものの、左右は中心1/3以外はほぼ真っ暗でした。

動画ファイル名はA180922_180715_180729.264となっており、撮影年月日と、撮影開始時分秒と撮影終了時分秒をアンダースコアーでつないだものになっていました。

動画撮影時間はだいたい15秒になっていました。

ファイルサイズはだいたい2MB前後です。

拡張子は264というもので、Windows10では今のところ専用プレーヤー以外では動画再生できていません。

4年10ヶ月が経過して画像サーバーのHDDがクラッシュしましたがカメラはまだ動いています。

参考にしたサイト


www.sv3c.com/cd/
WiFi IPカメラ(HXシリーズ)に今回使用したカメラのマニュアルと関連ソフトがあります。

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