前の関連記事:Calc(81)数式に名前をつける: その2
名前でセルを参照できるようにする
メニューからシート→名前付き範囲または式→指定、とするとダイアログの「参照範囲または数式」のところにダイアログを開いたときにセルの絶対参照が入っています。
名前をつけて「追加」ボタンをクリックするとそのセルの絶対参照を名前で呼び出せるようになります。
Calc(80)数式に名前をつける: その1の数式の場合と使い方は同じです。
シート→名前付き範囲または式→挿入、で名前を貼り付けたセルを他のシートやドキュメントにコピーすると絶対参照のときはシート名やドキュメント名も絶対参照で付いてきました。
コピーした後にシート名やドキュメント名を変更するとその変更が絶対参照に反映されていました。
保存したドキュメントの場合はドキュメント名ではなく、ドキュメントのfileurlが付いてきました。
絶対参照だけでなく相対参照でも名前は指定できますし、A1:B2というようにセル範囲にも名前が付けられます。
名前をつけたセル範囲内に行や列を挿入するとそれに合わせて名前の参照しているセル範囲も変更されました。
例えばC1:E1にRange1という名前をつけていて、E列の左に列を挿入するとRange1が参照しているセル範囲はC1:F1になっていました。
「参照範囲オプション」で特殊フィルターや印刷範囲で名前を使えるようにする
「印刷範囲」「繰り返す列」「繰り返す行」はそれぞれチェックをつけると、書式→印刷範囲→編集、のダイアログでそれぞれ名前が選択できるようになります。
選択できる名前はセルまたはセル範囲を参照している名前だけで、数式を参照している名前はでてきません。
名前が参照しているものに関数や算術演算子が含まれているときは数式と判断しているようです。
「フィルター」にチェックをつけて名前を定義すると、データ→他のフィルター→特殊フィルター、でその名前が使えるようになります。
印刷範囲の編集、と違って数式を参照している名前も選択できてしまいますが、選択してみると「この範囲は有効なクエリーを含んでいません。」とエラーがでてきます(LibreOffice5.4)。
表から一括して名前を作成する
表を選択した状態で、メニューのシート→名前付き範囲または式→作成、とすると「名前の適用」ダイアログがでてきます。
それぞれ名前に使いたい行や列を指定してOKボタンをクリックするとそれぞれ名前が自動的に作成されます。
選択範囲の最上行セルの値を名前としてその下に続くセル範囲が、左端列のセルの値を名前としてその右に続くセル範囲が、それぞれ名前になったいることがわかります。
参考にしたサイト
セルの絶対参照と相対参照 - LibreOffice Help
絶対参照と相対参照の解説。
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