前の関連記事:Calc(79)NamedRangesのサービスとインターフェイス一覧
名前をつけた数式を作成する
数式にセル範囲のみ指定するとセル範囲に名前をつけることになるので、まず数式に名前をつける方法からやります。
この表のA4セルとBセルにその上のセルの合計を入れることにします。
まずは名前がついた数式を作成します。
A4セルを選択した状態で、メニューからシート→名前付き範囲または式→指定。
これで「名前の定義」ダイアログが開きます。
このダイアログを表示した時点で選択しているセルが数式の結果を入れるセルになるのでこのダイアログを開く前にそのセルを選択しておかないといけません。
「名前」をName1、「参照範囲または数式」をA2+A3、「範囲」はドキュメント(グローバル)、「参照オプション」はチェックしませんでした。
ノンモダルダイアログになっているのでシート状のセルの選択できますが、絶対参照で入力されてしまうので、相対参照で入力したいときはキーボードで数式を打ち込まないといけません。
「追加」ボタンをクリックすると名前付き数式が作成されます。
作成した名前付き数式の確認をする
作成した名前付き数式は、メニューからシート→名前付き範囲または式→管理、で確認できます。
この「名前の管理」ダイアログではこのダイアログを表示した時点で選択しているセルを数式の結果を入れるセルとして認識されて数式が表示されます。
A4セルを選択してこのダイアログを表示すると数式はA2+A3になります。
B4セルを選択してダイアログを開くとB4セルを数式の結果を入れるセルと認識して、それに合わせて数式がB2+B3に変化します。
ダイアログを開いてから数式の結果を入れるセルの変更はできないようなので、変更したいときはダイアログを開き直さないといけません。
作成した名前付き数式を使う
名前を付けた数式を入れたいセルを選択した状態で、メニューからシート→名前付き範囲または式→挿入。
名前一覧がでてくるので挿入したい数式の名前を選択して「貼り付け」ボタンをクリックします。
選択していたA4セルに=Name1が代入されるのでEnterキーを押します。
これでA4セルにName1という名前の数式の結果が表示されます。
同様にB4セルを選択して、メニューからシート→名前付き範囲または式→挿入、でName1を貼り付けるとB4でも合計を取得できます。
数式は名前で代入されているので名前を削除すると#NAME?というエラーになります。
「名前の貼り付け」ダイアログの「すべて貼り付け」ボタンは、すべての名前を貼り付ける、のではなくて、名前と選択セルに、その数式をその右のセルに出力するものでした。
例えばB8セルに「すべて貼り付け」するとB8セルに名前、C8セルにB8セルに入るべき数式が表示されます。
参考にしたサイト
OpenOffice Calc 3.x - Named range
数式に名前をつけるBasicの例。
Named Ranges - Apache OpenOffice Wiki
Named Ragesの解説。
OOoBasic/Calc/NamedRange - ...?
名前を付けた範囲の解説。
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