身内で遅延損害金の請求が納得いかない(VISAプライムゴールド) | クレファンと同じ事例が発生しました。2013年5月のこの相談から2015年2月の現在まで三井住友カードでは全く対策がとられていないようです。
姓が変わっても番号で引き落とすから問題ない?
結婚して改姓したため、クレジットカード(ペルソナ STACIA PiTaPa VISAカード)の名義変更を行い、その引き落とし口座(ゆうちょ銀行)の名義変更も行いました。
その後、新しい名義のクレジットカードが三井住友カードから届き、その書類に記載のお支払口座名義も新しい姓のものになっていました。
1月中にここまでの手続きが完了しました。
ペルソナカードで引き落としている携帯電話料金については名義変更の際に、姓が変わっても番号で引き落とすから問題ないとペルソナカードに電話で確認していました。
なのでペルソナカードの引き落とし自体も同じように番号で引き落とされるので姓が変わっても問題ないと思ったのでしたがそれが大間違いでした。
引き落とせなかった日から支払日までの遅延損害金が発生する
2月16日になって三井住友カードから葉書が到着。
中をめくってみると「お支払いのお願い」と書いてあります。
「金融機関との自動振替契約の関係上、ご指定の口座からお引き落としが出来ませんでした。」とのことです。
「ご指定の口座」には十分な残高は入っているので、改姓の影響で引き落とせなかったのだろうと推測がつきました。
自動振替ができなかった場合は三井住友銀行の指定の口座にその金額を振り込まないといけません。
すでに手続きが完了しているのに手間がとられるなとは思いましたが、振り込めば問題解決するのなら振り込もうかと思いました。
しかし、下のほうの記載を読むと「今回のお支払いの遅れに対する遅延損害金は、当社所定の利率で上記「お支払日」の翌々日にご請求いたします。」と書いてあります。
ペルソナカードの遅延損害金は年14.6%の日割り計算するとある(第36条(遅延損害金) )ので、50万円の残高の場合は葉書が到着した日にすぐ支払ったとしてもすでに6日経過しているので$$$500000\times \frac{14.6}{100}\times \frac{6}{365}=1200$$$ 円の遅延損害金が発生することになります。
話を聞いた私は遅延損害金の請求が納得いかない(VISAプライムゴールド) | クレファンの相談者と同様にこちらに落ち度はないはずなのにペナルティをこちらが支払うのはおかしい、と憤りを感じましたが、当の本人はこれぐらいの金額を支払って解決するのなら支払ってもよい、と言います。
遅延損害金を支払う事態になると「延滞実績」がつく
いわゆるブラックリスト(クレジットカード、ブラックリストの謎 [お金を借りる] All About)に登録されてしまうと延滞をしてしまった貸金業者以外の貸金業者にも延滞したことがあることが知れ渡ってしまいます。
延滞してもすぐに支払えばブラックリストに載らないと解説してあるホームページは多いですが明確な基準を示しているものはなく、いずれも延滞した貸金業者の裁量次第ということになります。
三井住友カードがどういう基準で個人信用情報機関に通報するのかは確認できませんでしたが、最終的に以下の交渉の過程でわかったことは、少なくとも三井住友カードでは「延滞実績」がつくということでした。
三井住友カードは日本のカード会社では大手でありペルソナカードを初めてとしてたくさんの提携カードがありその会社で延滞実績がついてしまうと今後カードの利用などに支障が発生する可能性があるでしょう。
三井住友カードのホームページにも遅延損害金を支払うだけではなく「併せて、契約内容の変更・契約解消となることもございますのでご注意ください。」と書いてあります。
ということで本人をそそのかして三井住友カードと交渉することになりました。
結婚の改姓であっても簡単には許しくれない三井住友カード
「お支払いのお願い」に書いてあった大阪管理部に電話しました。
結婚による改姓であることを伝えると簡単に遅延損害金はなしになりました、というわけにはいきませんでした。
まずは引き落としができなかった理由について告げられます。
三井住友カード
「お引き落としのお口座の名義が2月の10日の時点でまだ旧姓になっていたようなのです。そのため名義が違うとのことでお引き落としができなかったようです。次月の3月10日の口座のお引き落としは新しい姓でのお引き落としができるかと思います。」
1月に名義変更したゆうちょ銀行の名義が2月10日にまだ旧姓のままであったというのです。
通帳の名義も変わっているのにゆうちょ銀行の名義がまだ変更になっていないというのはゆうちょ銀行にとって由々しき事態です。
しっかりその点を確認しないといけません。
本人
「ゆうちょ銀行側から名義が違うということで返事が返ってきたのですか?」
三井住友カード
「銀行によっては結婚しで名字が変わったときに旧姓と新姓を読み替えてくれるところがあるのですけども、まあほとんどそうなんですけど、ゆうちょ銀行さんではそれがないのです。」
ん?どういうことでしょう?
それではゆうちょ銀行では絶対に新姓に変わっているはずです。
本人
「それでどちら側が旧姓で請求していたのですか?」
三井住友カード
「ちょっとお待ち頂けますか。」
1分半待たされる。
「2月10日の時点で弊社の登録は旧姓のままになっていました。銀行さんはおそらく新姓になっていたと思われます。」
最初に言っていたのと全く逆じゃないですか?!
本人
「こちらとしては1月の時点で銀行の名義変更も終わって、そちらのカードの名義も変更が完了したということで新しい名義のカードも受け取って、そのときの書類に書いてある引き落とし口座の名前も新しい名前になっていました。」
三井住友カード
「ああ、なるほど。そこのデータの行き違いじゃないのですけど、よくゆうちょ銀行さんの場合はこういうことが起こるのです。」
本人
「そちらのデータ更新が遅れているということですよね。こちらはすべて手続きを1月に終えてカードの名義変更も終わったという通知はもらっていますのですから。それなのにどうしてこちらが遅延損害金を払わないといけないのかということですよね。」
三井住友カード
「お振込みとということですよね。」
ん?振り込み手数料のことを言っているのではないのですよ。
本人
「振り込み手数料のことではなくて、遅延損害金も請求しますと書いていますね。」
三井住友カード
「ああ、なるほど。」
本人
「いまの説明では今回の原因はそちらのデータ更新が遅れていたのが原因ですよね。」
三井住友カード
「ああ、なるほど。そうですか。わかりました。お振込みの手数料と遅延損害金のことですよね。」
本人
「もう1回新しい名前で同じ口座から引き落とし直してもらってもよいです。」
三井住友カード
「お引き落としはもうちょっとできないので、お振込みはどうしてもして頂く必要がございます。」
本人
「ではその手間はこちらが負担するとして振り込み料と損害遅延金についてをどうするかですよね。」
三井住友カード
「そういうことですよね。少々お待ちいただけますか。」
30秒待ち。
「お振込みの際にお振込み手数料を差し引いて振り込んでいただいてよいです。利息のところもご延滞としての実績もないような形にしてただいて、遅延損害金のご請求もいたしません。」
ここまで交渉してようやく延滞遅延金と延滞実績の取り消しができました。
今回は引き落とし日の前に名義変更したカードが手元に届いていたために強気で交渉できましたが、引き落とし日までに新しいカードが手元に届いていない場合はなかなか難渋しそうな交渉相手でした。
ゆうちょ銀行では旧姓と新姓を振り替えてくれないので必ず問題が起こる?
ゆうちょ銀行にこの問題について問い合わせしてみました。
確かにゆうちょ銀行では名義変更したあとは旧名義での引き落としは対応しないとのことでした。
ただし引き落とし方法には2種類あって、記号番号と名義を照合する方法と記号番号のみを照合する方法があるそうです。
記号番号のみを照合する場合は名義変更があっても引き落としができるそうですが、それは引き落としする会社とゆうちょ銀行との契約で決まるとのことなので貯金者が選択することはできないそうです。
ということで一般消費者がこの問題で対策できる術はありません。
三井住友銀行に同様のことを尋ねたところ旧姓と新姓を読み替えて引き落とすので引き落とせないことはないそうです。
ただしいつまで名義を読み替えるのかについては確認していません。
三井住友カードができる対策はいっぱいあるのになぜ対策しない?
今回の件については三井住友カードも「ゆうちょ銀行を引き落とし口座にしている場合によくある問題」として把握しているのであれば対策を講じるべきでしょう。
名義変更直後の引き落としについては記号番号のみを照合するようにするとか、会社内の名義変更のデータ更新を即日行うとか、データ更新が間に合わないときは事前に振込みをカード利用者に依頼するとか、それこそもうゆうちょ銀行の引き落とし口座は受け付けない、とかできる対策はたくさんあるはずです。
少なくとも2013年から2015年に至るまで無対策を続けた上、物言わぬ無過失のカード利用者に遅延損害金と延滞実績をつけているようでは企業倫理を疑いますね。
早急に対策を講じてほしいものです。
ちなみにこの件についてペルソナカード(株式会社ペルソナ)に問い合わせたところ「弊社ではスタシアポイント(カード利用実績に応じて阪急百貨店で使えるポイント)についての管理を行っているだけですので三井住友カードにお問い合わせください。」という無責任の回答でした。
電話の通話記録を録音する方法
今回は本人と三井住友カードの通話記録を録音したかったので、普通の電話で通話記録を録音できるマイクを購入しました。
このテレフォンピックアップというイヤホンを電話機の受話器をつける方の耳に挿したまま通話すると相手の声とこちらの声の両方を録音できます。
今回の場合はiPod nanoとiPod touchを使って録音したかったのですがこのテレフォンピックアップはこれらアップル製品にそのまま挿しても使えません。
というのもiPhoneなどは4極ピンというものを使っているかでその変換ケーブルの追加購入が必要でした。(4極ステレオミニプラグの互換性 | Scenery and Fishが詳しいです。)
緑のプラグにイヤホンを挿すと再生音が聞こえるのですが、録音しながらその音を聞くことはできませんでした。
参考にしたサイト
遅延損害金の請求が納得いかない(VISAプライムゴールド) | クレファン
全く納得いかない遅延金損害請求です。
ペルソナ STACIA PiTaPa VISAカード
阪急百貨店で特典がつくクレジットカードですが延滞遅延金は三井住友カードから請求されます。
インターネットサービスVpass(ブイパス):クレジットカードの三井住友VISAカード
三井住友カードの引き落とし口座をゆうちょ銀行にするのは避けたほうがよいと思います。
4極ステレオミニプラグの互換性 | Scenery and Fish
iPhoneなどのプラグは4極なので3極端子のマイクをつなぐには変換ケーブルが必要でした。
初めまして、数年前の記事ですがこちらで大変助かりましたのでコメントさせて頂きます。
返信削除私の場合はANAカード(三井住友VISA、引き落としは毎月10日)でしたが、ゆうちょ銀行引き落としで同様の事例がありました。
2018年末に婚姻による改姓があり、カードの改姓手続きを同年末に依頼。ゆうちょ銀行は婚姻当日に改姓手続き完了。
2019年始に紙媒体で手続きを実施。
1月10日の引き落としは間に合わないと思われたため、三井住友カードに電話連絡し、1月10日引き落とし分は振り込みで支払いを実施。1月中は改姓前のカード使用なし。
1月下旬に改姓済みのカードが届き、使用開始。
2月12日頃に引き落としができなかったという旨の紙媒体での通知あり。内容には使用分の支払い+遅延損害金の請求。
支払いについての問い合わせデスクに電話。
女性の電話受付の方には「原則皆さんに支払って頂いております」の一点張りでこちらの事情は一切受け入れられず。
こちらの「ゆうちょ銀行の名義と三井住友カードの名義変更が完了した日を担当者よりそれぞれ教えて下さい」という旨を伝えたところ、担当者より折り返しの電話あり。
担当者にはその意図が正確に伝わっておらず(元々のデスク電話担当が無能or疲労していた?)、再度事情を説明。
→「お客様のゆうちょ銀行口座、クレジットカードの情報ともに1月中には変更が完了しております。大変失礼致しました。今回引き落としはできなかったためお振込で遅延損害金と振り込み手数料を除いた金額のお振込みをお願い致します。信用情報にも影響ありません。」
との回答が頂けたため即日振り込み。一件落着。
ということがありました。
他4社ほどクレジットカード情報を変更しましたが、このようになったのは三井住友カードだけでした。
結局他社と比較しあまりに情報管理がずさんであり、また4年ほど経ってもこちらの記事と同様の対応。
何も進歩を感じられず信用情報を扱う企業として問題を感じたため、後日解約し他社カードに乗り換えました。
以上、電話代と時間以外は無事回収できましたのでお礼とご報告でした。
ありがとうございました!
信用情報に傷がつかなくてよかったですね。
削除アマゾンカードをはじめとして三井住友カードのシステムを使っているカードは多いので避けることはなかなかむずかしいですね。
結婚に伴う改姓がらみの問題でなのに消費者庁などはうごいてくれないのでしょうかね。
三井住友カードデスク自身が回答しているように、大多数の人は泣き寝入りして遅延損害金を支払っているのでしょうし。